2016年5月26日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月25日)


 5月25日のロンドン市場はドル円が底堅く推移。一方、ユーロは動意に欠ける展開となった。ドル円は取引前半に110円ちょうど近辺から110円台前半に小幅上昇。ドイツ株は続伸で始まり、その後もじり高の動き。日経平均先物も買いが先行すると、米債利回りもつれ高。ドル円の上昇を促した。

 ただ取引中盤に入り米債利回りは一転して低下。ドイツ株や日経平均先物も上値が重くなり、ドル円は110円台前半で伸び悩み。後半に入っても同水準での小動きが続いた。

 ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で推移。5月のドイツIFO企業景況感は107.7と市場予想を上回り、昨年12月以来の高水準。しかしユーロ買いの動きは強まらなかった。

 ポンドは上昇。ポンドドルは取引前半に1.46ドルちょうど近辺から1.46ドル台後半に上昇。中盤に1.46ドル台前半に下落したが、後半は盛り返し、1.47ドルちょうど近辺と5月3日以来の高値に達した。世論調査会社「YouGov」が実施した最新の調査結果ではEU残留支持が41%、離脱支持が41%と拮抗。しかし調査会社「Survation」の最新結果ではEU残留支持が44%と、離脱支持の38%を大きくリード。ポンド買いの動きを強めた。

 NY市場はドルが軟調な展開となった。取引序盤は円、ユーロなど主要通貨は動意に乏しく、ドル円は110円台前半、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺での推移。3月のFHFA住宅価格指数が前月比+0.7%と市場予想を上回る伸びを記録するとドル円は110円台前半で小幅上昇したが、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で反応薄。ドル買いの動きが広がることはなかった。

 フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、今年2、3回の利上げは可能と23日と同様の内容を発言。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、FOMCの予想では米経済は緩やかに成長すると発言したが、市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に近づき発表された米週間石油在庫統計では原油在庫が前週比422万バレル減と大幅減少。ただガソリン在庫は同204万バレル増。これを受けて原油先物価格が下落すると、米債利回りも低下。ドル円は110円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台後半に上昇した。

 ただ米国株が下値の堅い動きを続けたほか、下落した原油先物価格が上昇基調に転ずると、米債利回りは長期債中心に上昇基調で推移。ドル円は110円台前半に反発し、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に小幅下落した。

 取引終盤に入り、ダラス連銀のカプラン総裁は、一定量の緩和解除に向け、近い将来に行動しなければならないとした上で、英国のEU残留の是非を問う国民投票は6月FOMCで考慮する要素になると発言。これを受け、ドル円は110円台前半で上値の重い動きに。ユーロドルは1.11ドル台半ばを小幅上回る水準で推移した。

 カナダドルはカナダ中銀の発表を受けて買い優勢の地合いが続いた。NY市場取引前半のドルカナダは1.31台前半で推移。カナダ中銀は市場予想通り政策金利を0.50%で据え置き。同中銀は声明で現在の金融政策は適切であると指摘。カナダドルは4月の予測に接近しているとの見解を示した。これを受けてドルカナダは1.30台半ば近辺に急落。その後、原油先物価格が下落したことでドルカナダは1.31ちょうど近辺まで反発したが、取引後半に入り原油先物価格が上昇に転ずると1.30台前半に下落した。

 ダラス連銀のカプラン総裁が英国の国民投票が6月FOMCで考慮する要素となると発言したことがやや材料視されたが、6月利上げ再開観測が大きく後退したわけではない様子。ただドル円は110円を超えると上値が重くなる状況に変わりはなく、本日東京市場でも上値の抑えられやすい展開となりそうだ。一方、ユーロは1.11ドル台後半で方向感に欠ける動きとなる見込み。アジア通貨は対ドルで買い戻し優勢の展開が予想される。

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