2016年5月27日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月26日)

 
5月26日のロンドン市場は取引序盤に円売りの動きが強まったが、その後は小動き。ユーロなど他主要通貨も動意に欠ける展開となった。ドル円は取引序盤に109円台後半から110円ちょうど近辺に上昇。ドイツ株は小幅プラスで始まり、米債利回りも底堅い動き。ドル円は円売り優勢となった。

 ただ、その後のドル円は110円ちょうど近辺で膠着感が強い動き。米債利回りは小高く推移したが、ドイツ株や日経平均先物は伸び悩み。この日発表される米経済指標の結果を見極めたいとの思惑も強く、ドル円は様子見姿勢が強まった。

 ユーロドルは1.11ドル台後半で方向感に欠ける動き。この日はユーロ圏主要国で注目度の高い経済指標の発表がなく、ユーロは材料難だった。

 ポンドは英GDP(改定値)を受けて下落したが、下落後は動意にかけた。第1四半期の英GDP(改定値)は前年比2.0%増と速報値から小幅下方修正。指標発表後にポンドドルは1.47ドル台前半から1.46ドル台後半に下落。しかし売りが一巡すると1.47ドルちょうど近辺に反発。中盤以降は同水準でのもみ合いを続けた。

 NY市場は米経済指標を受けてドルが下落。ただ中盤以降は再び様子見姿勢が強まった。取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は26.8万件と市場予想を下回り、同時に発表された4月の米耐久財受注は前月比3.4%増と市場予想を大きく上回る伸び。ただコア資本財受注は前月比0.8%減。民間航空機が同64.9%増と急増したことで受注全体が押し上げられる格好となった。

 指標発表直後、ドル円は110円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に下落したが、両者ともにドル買いの動きは一時的。米債利回りが低下基調での推移し始めたことで、ドルは一転して売りが先行し、ドル円は109円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に上昇した。

 その後発表された4月の米中古住宅販売制約指数は前月比5.1%増と市場予想を裏切る形で急増。米債利回りの低下は一服し、ユーロドルは1.11ドル台後半に反落したが、ドル円は109円台半ば近辺まで一段安。5月のカンザスシティ連銀製造業活動指数は-5と市場予想に反し前月から小幅悪化したが、市場の反応は限定的だった。

 取引後半に近付き米国株が下げ渋る動きとなると、ドル円は109円台後半に反発し、ユーロドルは1.11ドル台後半で推移。後半に入り、米7年債入札の結果を受けて米債利回りが低下すると、ユーロドルは1.12ドルちょうど手前に小幅上昇したが、ドル円は109円台後半のままで推移した。

 FRBのパウエル理事は講演で米経済の足取りは依然しっかりしており、継続的な雇用拡大と賃金増の兆候は、最近の個人消費や企業投資関連指標の弱含みよりも重要と指摘。総じて労働市場関連の指標は、経済の足取りが堅調であることを示しているとし、緩やかな利上げを続けることが適切と考えると述べた。

 アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」によると第2四半期の米成長率見通しは2.9%増と17日時点の2.5%増から加速。4月FOMC議事要旨で確認された利上げ再開3条件の一つである第2四半期の成長加速の可能性が高まっている。ただ米債利回りは低下し、ドル買いの動きは抑制されたまま。安倍首相による財政出動表明期待を背景に日本株が買い優勢となる可能性があるものの、本日東京市場のドル円は110円台前半のレジスタンスが意識されやすい展開が予想される。一方、ユーロは1.12ドルちょうどを挟んで方向感に欠ける動きとなる見込み。アジア通貨は対ドルで買い優勢となりそうだ。

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