2016年5月7日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月6日)

 5月6日のロンドン市場は円、ユーロなど主要通貨は動意に欠ける展開となった。ドル円は107円ちょうど手前でもみ合い。ドイツ株、日経平均先物はともに小幅マイナス圏での推移が続いたが、米債利回りは膠着感が強く推移。この日発表される米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑も強く、ドル円は様子見姿勢が強かった。

 ユーロドルは1.14ドル台前半で推移。4月のユーロ圏小売業PMIは47.9と昨年2月以来の低水準に低下したが、ユーロ売りの反応は見られず。ユーロドルもドル円と同様に様子見姿勢の強い展開となった。

 NY市場はドルが米雇用統計の発表直後に売られたが、売り一巡後は買い戻し。取引後半に入り、米国株がプラス圏に浮上すると、ドル買いの動きがやや強まった。

 取引序盤に発表された4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が16.0万人増と市場予想を下回り、7カ月ぶりの低水準。失業率は5.0%と市場予想に反し前月と変わらず、労働参加率は62.8%と前月から低下した。一方、平均時給は前年比2.5%増と市場予想や前月を上回った。米雇用統計の内容がやや弱いものだったことから、同統計発表直後、米債利回りは急低下し、ドルは売りが先行。ドル円は106円台半ば近辺に急落する一方、ユーロドルは1.14ドル台後半に急伸した。

 しかし、原油先物価格が上昇に転じたことで、米債利回りも反発。ドルは買い戻され、ドル円は107円ちょうど手前まで反発し、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に反落。取引中盤に差し掛かり米債利回りの上昇が一服すると、ドル円は106円台後半、ユーロドルは1.14ドル台前半で、それぞれ推移した。

 取引後半に入り米国株が下げ幅を縮め、小幅プラス圏に浮上すると、米債利回りはこの日の高値を更新する形で一段高。ドル円は107円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半に下落。終盤には1.14ドルちょうどに反発したが上値は抑えられた。

 NY連銀のダドリー総裁は、一部米紙でのインタビューで、4月の米雇用統計は、予想されていたよりもほんの少し軟調だったが、自身の景気見通しに影響を及ぼす要素としてはそれほど重きを置かないと発言。年内2度の利上げがあるとの見方は引き続き妥当であるとの見解を示した。

 カナダドルは軟調な推移が続いた。4月のカナダ雇用統計は失業率が7.1%と市場予想に反し前月から変わらなかったが、雇用者数は2100人減と小幅減少。労働参加率は65.8%と前月から小幅低下した。これを受けてドルカナダは1.28台後半から1.29台半ば近辺に急上昇。その後、原油先物価格が上昇したことで1.28台後半に下落したが、4月のカナダIvey購買部協会指数が53.1と市場予想を上回る好結果だったにもかかわらず、ドルカナダは再び1.29台半ば近辺に上昇。取引中盤以降は、原油先物価格が底堅く推移したものの、1.29台前半と、この日の高値圏で推移した。

 4月の米雇用統計は、平均時給がやや加速したものの、NFPが7カ月ぶりの低水準。労働参加率は低下し、家計調査ベースの雇用が減少に転ずるなど、総じて弱い内容だったといえる。来週(5月9日から始まる週)には4月の米小売売上高が発表されるが、ここで弱い結果となると、第2四半期の米景気への懸念や、米利上げ先送り観測が強まるだろう。

 明日(8日)、中国では4月の貿易収支が発表される。市場予想(ドル建て)では輸出が前年並みとなる一方で、輸入が前年比4%程度の減少となり、貿易収支は400億ドル程度の黒字と3カ月ぶりの高水準が予想されている。しかし米景気の拡大ペースは4月に入っても弱いままである可能性もあり、輸出がドル建てで市場予想を下振れするリスクもある。仮に弱い結果となれば、週明けの為替市場は、リスク回避姿勢が強まる恐れもある。日本の大型連休が明け、円買いの動きは一服した感もあるが、ドル円は来週も上値の重い展開となりそうだ。

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