2016年5月10日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年5月9日)

 5月9日のロンドン市場は円売りが続く展開。ドル円は107円台半ばから108円台前半へと上昇基調で推移した。ドイツ株は取引前半に上昇し、その後は高値圏でもみ合い。円売りの動きをサポートした。

 シカゴ連銀のエバンス総裁はロンドンで第2四半期以降の米成長率は2.5%近辺で推移するだろうと発言。ただ一方で、FRBは様子見姿勢が適切で、コアインフレが2%に戻ることを確信する一層の証拠を待ちたいとも述べ、早期の利上げに慎重な姿勢を示した。

 ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺から1.13ドル台後半に小幅下落。米債利回りは取引前半に低下したが、原油先物価格の高止まりを受けて、取引中盤に持ち直し。ユーロドルはドル買い優勢となった。

 NY市場はドルが底堅く推移した。取引前半はドル円が108円台半ば近辺へとじり高の動きを示す一方で、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に小反発。NY市場に入り原油先物価格が下落基調で推移。米債利回りも低下したが、米国株は先週末終値水準で底堅い動き。円売りの動きをサポートした。4月の米労働市場情勢指数は-0.9とほぼ市場予想通り。市場の反応は限定的だった。

 取引中盤は米債利回りが下げ止まったが、米国株は方向感に欠ける動きとなり、ドル円は108円台前半に小幅下落する一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺でもみ合い。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は講演で物価や賃金の上昇圧力が抑制されていることを考えれば、雇用改善をさらに進めるために現在の緩和的な政策姿勢が適切だと発言。追加利上げを急がない姿勢を示した。

 取引後半に入り米国株が小幅上昇すると、米債利回りも小幅反発。ドル円は108円台半ば近辺で推移していたが、終盤には108円台前半に小幅下落。ユーロドルは1.13ドル台後半に小幅下落した。

 カナダドルは売り優勢の展開が続いたが、取引後半に買い戻された。4月のカナダ住宅着工件数は19.2万戸とほぼ市場予想通り。原油先物価格が下落基調で推移したことから、ドルカナダは1.29台前半から上昇基調が続き、取引後半に入る頃には1.30ちょうどと約1カ月ぶりの高値に上昇。ただ後半に入ると、原油先物価格が下げ止まったこともあって1.29台後半に下落した。

 米債利回りは低下し、米国株は上値の重い動きとなったが、ドル円は一時108円台半ば近辺と4月29日の高値を上抜け。20日移動平均(108.8近辺)が視野に入ってきた。ただ6月FOMCでの追加利上げを疑問視する声も強く、さらなるドル買いは期待しにくい状況。本日東京市場でのドル円は108円台前半で上値の抑えられる展開が予想される。一方、ユーロは3月のドイツ鉱工業生産の発表まで様子見姿勢が強まる見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きとなりそうだ。

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