2016年6月28日火曜日

ポンドドルの下の節目は1.300、1.275、1.200あたりか

 英国の最大野党・労働党のコービン党首の辞任圧力が強まっている。EU離脱の是非を問う英国民投票前の残留支持を求めた運動でコービン党首は不熱心だったとの批判が噴出。影の内閣で外務相を務めるベン下院議員が、英BBCの番組でコービン党首はリーダーにふさわしくないと発言すると、コービン党首はベン氏を影の内閣から解任した。

 ベン氏の解任が伝わると、影の内閣の他閣僚は次々と辞任を表明。31人の閣僚のうち20人以上が辞任したと報じられている。コービン党首は自ら党首を辞任する意向はないとしているが、229人の下院議員のうち150名程度はコービン党首の辞任を求めているという。

 一方、英国与党・保守党もキャメロン首相の後継選びで党内対立が強まっている。保守党は27日、党首選の立候補を29日、30日に受け付けると発表。9月2日前に新党首が選ばれる見込みとなった。キャメロン首相の後継としてジョンソン前ロンドン市長が有力視されているが、英国民投票でEU離脱を先導した張本人としての悪評もあって、保守党内で支持が広がると言いきれない。ジョンソン氏の党首就任を阻止すべく、オズボーン財務相や女性のナイ内相が、次期党首に選出される可能性もある。ちなみに保守党の党首選は、下院議員による候補者の絞り込みを経て、桐蔭の一般投票で決まるが、国民投票直前の調査によると、保守党の下院議員330人のうちEU離脱を支持したのは138人と、残留支持の185人を下回っている。

 労働党、保守党の二大政党でリーダーシップの先行き不透明感が高まれば、ポンド安が進んでも不思議ではない。ポンドドルは昨日(27日)、一時1.31ドル台前半と1985年9月以来の安値を記録。年初来の下落率は11.4%に達した。

 英政局の先行き不透明感が早期に解消されることは見込みにくく、ポンドのさらなる下落も視野に入れる必要がある。心理的な節目である1.300ドルが次の節目となるだろうが、英国民投票当時の高値である1.50ドルから15%下落の1.275ドルや、20%下落の1.200ドルも節目として有力と思われる。


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