2016年6月15日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月13日)

 6月13日のロンドン市場は円が底堅く推移した。ドル円は取引前半に106円ちょうどから106円台前半に小幅上昇。しかし取引中盤に入り米債利回りが低下すると、105円台後半に下落。後半に米債利回りが下げ止まると106円ちょうど近辺に反発したが上値は抑えられた。英国のEU離脱を懸念する動きは根強く、ドイツ株は4日続落。市場のリスク回避姿勢は強く、円買い優勢の展開が続いた。

 ポンドは軟調な動き。ポンドドルは取引前半こそ1.42ドルちょうど手前で方向感に欠ける動きとなったが、取引中盤に1.41ドル台前半に下落。後半は1.41ドル台後半に反発したが、ドル円と同様に上値は抑えられた。英国のEU離脱懸念を背景に英国債はこの日も低下。ポンドを下押しした。

 ユーロドルは1.12ドル台後半で方向感に欠ける動き。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表もなく、ユーロは様子見姿勢が続いた。

 NY市場では取引前半に英ブックメーカーの発表を受けて円が売られる一方でユーロ、ポンドが買われる場面もあったが一時的。中盤以降は動意に乏しくなった。

 取引序盤のドル円は106円ちょうど近辺でもみ合い。この日は米国も主だった経済指標の発表がなく材料難。円は様子見姿勢が強まった。一方、ユーロドルは米債利回りの上昇で1.12ドル台半ば近辺に下落。ポンドドルも1.41ドル台半ば近辺に小幅下落した。

 取引中盤に近付き英ブックメーカー・ベットフェアは英国のEU残留支持が勝つ確率が64%と依然として過半であると発表。この発表が広がると、ポンドは買いが先行し、ポンドドルは1.43ドルちょうどに上昇。ドル円も106円台半ば近辺、ユーロドルは1.13ドルちょうどにそれぞれ上昇した。

 しかし取引中盤に英調査会社ICMは、英国での世論調査で、電話とネットのいずれの調査でもEU離脱支持が46%とEU残留支持をリードしているとの結果を発表。今度は一転してポンドとユーロは売られ、円は買い戻される動きに。ポンドドルは1.42ドルちょうど近辺、ユーロドルは1.12ドル台後半に下落。ドル円も106円ちょうど近辺に下落した。

 取引後半に入ると円、ユーロ、ポンドはいずれも動意に乏しくなる展開。ドル円は106円台前半、ユーロドルは1.13ドルちょうど手前、ポンドドルは1.42ドル台前半で、それぞれ推移した。

 英調査会社ICMの世論調査は電話とネット両方とも英国のEU離脱支持が残留支持を上回っており、いわゆるBREXITが懸念されたまま。しかしベットフェアだけでなく、複数の賭けサイトを総合して予想確率を算出するプリディクトワイズでも残留支持が63%と離脱支持を大きくリード。BREXITの有無が見通しにくいこともあって、市場はちょっとした情報で反応しやすく、ポンドの値動きは不安定なままだ。こうした状況では円買い優勢の地合いが続きやすいといえ、本日東京市場でもドル円は106円割れを狙う動きが見られそうだ。一方、ユーロはBREXIT懸念を背景に上値の重い展開が続く見込み。アジア通貨も対ドルで軟調な推移が予想される。

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