2016年6月15日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月14日)


 6月14日のロンドン市場はユーロが下落した。ユーロドルは1.12ドル台後半から下落基調で推移し、取引中盤には1.12ドル台前半まで下落。欧州株は続落となり、ドイツ債利回りは低下。ドイツ10年債利回りは取引前半にゼロを割り込み、一時-0.03%台まで低下した。英国のEU離脱懸念を背景としたドイツ債利回りの低下はユーロを下押しした。

 取引後半に発表された4月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+2.0%と市場予想を上回ると、ユーロドルは1.12ドル台前半で下げ止まり。ただ引けにかけてまで、ユーロの上値は抑えられ、ユーロドルは1.12ドル台前半でのもみ合いを続けた。

 ポンドは方向感に欠ける動き。ポンドドルは1.41ドル台半ばを挟んでの上下動となった。英国のEU離脱懸念を背景に英国債利回りも低下し、英10年債も過去最低を更新。5月の英CPIは前年比+0.3%と市場予想を下回る伸び。ポンドを一時下押ししたが、この日のポンドは下値が堅かった。なおBOEは国民投票の混乱を警戒し、民間銀行に対して24億5500万ポンドの臨時資金供給を実施した。

 ドル円は取引序盤に105円台後半から106円ちょうど近辺に上昇する場面もあったが、上昇は一時的。中盤は105円台後半でのもみ合いとなり、後半に106円ちょうど手前に小幅上昇した。日経平均先物は欧州株の下げを受けて取引前半に下落。米債利回りも低下しドル円の重石となった。しかし取引後半に入り米債利回りが上昇に転ずると、ドル円も連れ高の動き。ただ英国のEU離脱懸念は強く、円売りの動きは抑えられた。

 NY市場はユーロとポンドがともに軟調に推移した。取引序盤に発表された5月の米小売売上高は前月比0.5%増と市場予想を上回る伸び。同時に発表された同月同国の輸入物価は同+1.4%と市場予想を上回り、2012年3月以来の高い伸びを記録した。ただ市場の反応は限定的で、ドル円は106円ちょうど近辺、ユーロドルは1.12ドル台前半で、それぞれ小動き。ポンドドルは1.41ドル台前半から1.41ドル台後半に小幅上昇した。

 取引中盤に近付き、英調査会社TNSはオンラインによる世論調査でEU離脱支持が47%と残留支持の40%を上回ったと発表。同調査結果が伝わると、ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺、ポンドドルは1.41ドルちょうど近辺にそれぞれ下落した。4月の米企業在庫は前月比0.1%増と市場予想を小幅下回ったが、ドル円は106円ちょうど近辺で膠着感が強いままだった。

 取引中盤に入ると、円、ユーロは動意に乏しくなり、ドル円は106円ちょうど近辺、ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺で、それぞれ推移。ポンドドルは1.41ドル台半ばに反発したが、上値は抑えられた。

 取引後半もドル円は106円ちょうど近辺でもみ合い。ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺で上値が重くなり、ポンドドルは1.41ドルちょうど近辺に反落した。

 ここ数日で発表された世論調査では、いずれも英国のEU離脱を支持する回答が残留支持を上回る結果。ブックメーカーでは残留支持の勝利が6割程度との見方を示しており、結果に対しては断言しにくいままだが、市場の英EU離脱懸念は強まっているように思われる。市場のリスク回避姿勢は続く見込みで、本日東京市場でも円買い、ユーロ売り優勢の展開となりそうだ。ポンドは英国EU離脱に関する報道で神経質な展開を予想。アジア通貨も対ドルで軟調な推移が続くと予想される。

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