2016年6月2日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月1日)



 6月1日のロンドン市場はドルが下落基調で推移した。ドル円は110円ちょうど近辺から109円台前半に下落。安倍首相は国会終了後の記者会見で消費税の税率10%への引き上げを2019年10月まで2年半先延ばしするとともに、今秋に総合的な経済対策を実施する考えを表明した。ただ安倍首相の発表に対する市場の反応は限定的。原油先物価格が下落すると、米債利回りは低下基調で推移。ドイツ株や日経平均先物もマイナス圏での推移となり、ドル円はドル売り・円買いの展開が続いた。

 ユーロドルは1.11ドル台前半から1.11ドル台後半に上昇。5月のドイツ製造業PMI(確報値)は52.1と市場予想に反し速報値から下方修正されたが、同月のユーロ圏製造業PMI(確報値)は51.5と市場予想通り速報値から変わらず。ユーロドルもドル売り優勢となった。

 ポンドは対ドルで下落基調。ポンドドルは1.44ドル台後半から1.44ドル台前半に下落した。4月の英消費者信用残高は12.9億ポンドと市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準。同月同国のM4は前年比1.0%増と前月から鈍化。5月の英製造業PMIは50.1と市場予想を上回ったが、23日に英国で実施されるEU離脱の是非を問う国民投票に対する警戒感を背景にポンドは売りの動きが続いた。

 NY市場はドルが取引前半に下げ止まり、取引中盤には持ち直しの動きも見られたが、後半は伸び悩んだ。ドル円は取引前半に109円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台後半で強含み。NY市場に入りげ入先物価格は一段安。米債利回りは低下基調が続き、ドルを下押しした。

 取引中盤に差し掛かる頃に発表された4月の米建設支出は前月比1.8%減と市場予想に反しマイナスとなったが、前月分は同1.5%増に上方修正。同時に発表された5月の米ISM製造業景況指数は51.3と市場予想を上回った。これを受け米債利回りは下げ止まり、下げて始まった米国株は下げ幅を縮める動きに。ドル円は109円台半ばに反発する一方、ユーロドルは1.11ドル台後半で上値が抑えられた。

 取引中盤に入り、一部通信社はOPECが2日に開かれる総会で新たな生産枠の設定を検討する可能性があると報道。これを受け原油先物価格は急騰し、米債利回りも上昇したが、ドル円は109円台半ば近辺で上値が抑えられたまま。ユーロドルは1.11ドル台後半での推移を続けた。

 取引後半は、米債利回りの上昇が一服し、米国株は前日終値水準を挟んでの上下動。ドル円は109円台半ばで膠着感強く推移。ユーロドルは1.12ドルちょうど手前まで小幅上昇した。

 5月のISM製造業景況指数が市場予想を上回ったが、アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」による第2四半期の米成長率見通しは2.5%に下方修正。ドル買いの動きも盛り上がっていない。日本株は下げて始まる見込みで、本日東京市場でもドル円は上値の重い動きとなりそうだ。一方、ユーロは本日予定されているECB理事会を前に様子見姿勢が強まる見込み。アジア通貨は対ドルで方向感に欠ける動きが予想される。

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