2016年6月24日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月23日)


 6月23日のロンドン市場は円安、ドル安の展開となった。取引前半のドル円は104円台半ば近辺で小動き。東京市場終盤にドル円は特段の材料がない中、104円台後半から104円ちょうど近辺に急低下するなど円買いの動きが強まる場面もあったが、ロンドン市場に入ると円相場は落ち着いた値動きとなった。

 一方、ユーロドルは取引前半に1.13ドル台半ば近辺から1.13ドル台前半に下落。6月のドイツ製造業PMIは54.4と市場予想を上回り、2014年2月以来の高水準。しかし同月同国の非製造業PMIは53.2と市場予想を下回り、昨年5月以来の低水準。同月のユーロ圏製造業PMIは52.6と昨年12月以来の高水準に上昇したが、同月同圏の非製造業PMIは52.4と2014年12月以来の低水準。米債利回りは小幅低下したが、ユーロドルはユーロ売り優勢となった。なお取引前半のポンドドルは1.47ドル台後半で方向感に欠ける動きだった。

 取引中盤に入ると、英国民投票ではEU離脱が否決されるとの見方が強まり、ドル円は105円ちょうど近辺、ユーロドルは1.13ドル台後半、ポンドドルは1.48ドル台半ば近辺にそれぞれ上昇。その後、英調査会社イプソスモリは最新(現地時間21日から22日午後9時まで)の世論調査で英国のEU残留を支持する割合が52%、離脱支持が48%との結果を発表すると、ドル円は105円台後半に上昇。ユーロドルは1.14ドル台前半まで上昇し、終盤は1.14ドルちょうど手前に反落。ポンドドルは1.49ドル台半ば近辺と昨年12月28日以来の高値に上昇した後に、1.48ドル台後半に下落した。

 NY市場は英国のEU離脱懸念の後退を背景にドルが底堅く推移した。取引序盤に発表された5月のシカゴ連銀全米活動指数は-0.51と市場予想に反しマイナスとなったが、同時に発表された米新規失業保険申請件数は25.9万件と市場予想を大きく下回り、2カ月ぶりの低水準。これを受けてドル円は106円ちょうど近辺に上昇。ユーロドルは1.14ドルちょうど手前、ポンドドルは1.48ドル台後半で、それぞれ上値の重い動きとなるなど、ドル買い優勢となった。

 しかし取引中盤に近付き米債利回りが低下すると、ドル円は105円台半ば近辺、ユーロドルは1.13ドル台後半、ポンドドルは1.48ドル台前半にそれぞれ下落。その後発表された5月の米新築住宅販売件数は55.1万戸と市場予想を下回り、前月分も下方修正。同時に発表された同月同国の景気先行指数は前月比-0.2%と市場予想に反し4カ月ぶりのマイナスとなると、米債利回りは一段と低下したが、ドル円は105円台後半に反発する一方、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺に下落。、ポンドドルは一時1.47ドル台半ばまで下げた後に1.48ドルちょうど近辺に反発した。

 6月のカンザスシティ連銀製造業活動指数は+2と市場予想を大きく上回り、2014年12月以来の高水準を記録。米債利回りは上昇に転じたが、ドル円は105円台後半で反応薄。ユーロドルは一時1.13ドル台後半に反発した後に再び1.13ドル台半ば近辺に反落。ポンドドルは1.48ドル台前半に小幅上昇した。

 取引後半に入ると、米債利回り、米国株ともに小動きとなったが、英国のEU離脱懸念は後退したまま。ドル円は105円台後半、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺、ポンドドルは1.48ドルちょうど近辺で、それぞれ推移していたが、終盤にドル円は106円ちょうど手前に小幅上昇。ユーロドルは1.13ドル台後半、ポンドドルは1.48ドル台後半にそれぞれ上昇した。

 英国ではEU離脱を問う国民投票が進行中。日本時間の本日午前6時に投票は締め切られ、即時に開票作業が始まる予定。投票率は午前9時半頃にはほぼ判明し、開票結果は正午から午後1時の間に大勢が判明するとみられる。ただ市場はEU離脱が否決されるとの見方に傾いており、開票率が低くても、EU残留支持が優勢との結果が示されれば、EU離脱否決を結果に先んじる形でさらに織り込む展開も考えられる。

 仮に英国民投票で英国のEU離脱が否決される結果となれば、市場の興味は再び米国の利上げ時期に移るだろう。米新規失業保険申請件数は予想以上に低下し、7月FOMCでの利上げも再び視野に入ってきた。市場のリスク回避姿勢の後退もあってドル買い優勢の展開が期待される。

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