2016年6月28日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月27日)


 6月27日のロンドン市場はポンドが下落。ポンドドルは1.34ドル台半ばから下落基調で推移し、引けにかけては1.31ドル台半ば近辺での推移。ポンド円は137円台半ばから終盤には133円台前半に下落。引けにかけては134円ちょうど近辺に反発した。英オズボーン財務相は会見で国民投票の結果判明後、BOEカーニー総裁や欧州の財務相・中央銀行総裁、IMFラガルド専務理事、米国のルー財務長官、国内主要金融機関の首脳らと連絡を取っていると説明。金融市場のさらなる変動が予想されるが、英経済は先行きの困難に対処できるほどに強固であるとの認識を示した。ただ自身が保守党の次期首相候補に名乗りを上げるかどうかについては、数日中に説明するとしただけで明確な回答は見送り。英国の先行き不透明感が高まったとの見方から英10年債利回りは過去最低を更新し、ポンドを下押しした。

 ユーロドルは取引前半に1.10ドル台半ば近辺から1.10ドル台後半に上昇。26日投開票のスペイン再総選挙では左派新党でEUが課す緊縮財政に反対するポデモスは2議席増の71議席と第3党に留まる結果。中道右派の国民党が14議席増の137議席と第1党、中道左派の社会労働党が5議席減の85議席で第2党をそれぞれ守った。5月のユーロ圏M3は前年比4.9%増と市場予想を上回る伸び。ユーロをサポートした。しかし取引中盤からはドイツ債利回りの低下を背景にユーロは下落基調で推移。ユーロドルは引けにかけて1.10ドルを割り込んだ。

 ドル円は取引中盤まで102円ちょうど近辺で方向感に欠ける動きを続けたが、後半は下落基調で推移し、終盤は101円台半ば近辺での推移。米債利回りが低下し、ドイツ株、日経平均先物はともに下落基調で推移。市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に円買いの動きが強まった。

 NY市場はポンドとユーロは下げ止まり。取引中盤を過ぎると円を売り戻す動きも見られた。NY市場に入り米短期債利回りは下げ幅を縮小。一方、米国株は下げて始まり、その後も下げ幅を広げたが、ドル円は101円台後半でもみ合い。ユーロドルは1.10ドルちょうど挟み、ポンドドルは1.32ドルちょうど挟みでそれぞれ方向感に欠ける動きを続けた。6月のダラス連銀製造業活動指数は-18.3と市場予想を下回ったが、市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に入り米国株は下げ止まったが、原油先物価格の下落は続き、米短期債利回りの上昇も一服。米長期債利回りは再び低下したが、ドル円は101円台後半でじり高の動き。ユーロドルは1.10ドル台前半に上昇したが、ポンドドルは1.32ドルちょうど近辺での推移のままだった。

 取引後半に入り、S&Pは英国債格付けを従来の「AAA」から「AA」に引き下げ、格付け見通しを「ネガティブ」にすると発表。ただポンドの反応は限定的で、ポンドドルは1.32ドルちょうど近辺での推移のまま。ドル円は上昇基調を続け、終盤には102円ちょうどを上抜け。ユーロドルは1.10ドル台前半で上値が抑えられた。

 英国のEU離脱に対する懸念は続いており、ポンドは下落圧力が強いまま。金融市場では、株式市場で全面安が続き、債権利回りは世界的に低下。市場のリスク回避姿勢は強い。ただ、日本の海外投資意欲の強さを背景にドル円は101円台半ばに近付くと下値が堅くなる動き。ユーロドルも下げ止まりの兆しもみられ、円相場、ユーロ相場は(ようやく)落ち着きを見せつつある。本日東京市場でもドル円は102円台前半、ユーロドルは1.10ドル台前半で落ち着いた値動きを期待したい。一方、アジア通貨は対ドルで軟調に推移すると予想される。

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