2016年6月29日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月28日)


 6月28日のロンドン市場は円売り優勢の展開となった。ドル円は取引前半に102円ちょうどから102円台前半に上昇。欧州株は反発して始まり、日経平均先物も小幅高。欧米債利回りの低下も一服するなど市場のリスク回避姿勢も和らぎ、円を売り戻す動きが強まった。取引中盤にドル円は102円台前半で上値が重くなったが、後半に入り日銀と政府が市場動向について29日に協議をすると報じられると、ドル円は102円台半ば手前に上昇。その後は102円台前半で小動きを続けた。

 ユーロドルは取引前半に1.10ドル台半ば近辺から1.10ドル台後半に上昇したが、中盤に再び1.10ドル台半ば近辺に下落。後半には1.11ドルちょうどを上抜ける場面もあったが、ユーロ買いの動きは続かず、終盤は1.10ドル台後半での推移となった。

 ポンドドルは取引前半に1.32ドル台後半から1.33ドル台後半に上昇したが、中盤には1.33ドルちょうどに反落。後半は1.33ドル台半ば近辺に上昇した。英国株は上昇で始まり、英国債利回りも小反発。BOEは6カ月物緊急オペで30.72億ポンドを供給した。

 NY市場は円が下落基調で推移。ユーロ、ポンドは対ドルで上値の重い動きとなった。

 取引序盤に発表された第1四半期の米GDP(確定値)は前期比年率1.1%増と市場予想を小幅上回ったが、個人消費は同1.5%増と市場予想に反し改定値から下方修正。米債利回りは低下したが、ドル円は102円台半ば手前で同意薄。ユーロドルは1.10ドル台後半、ポンドドルは1.34ドルちょうど近辺で底堅い動きを見せた。

 その後発表された6月の米消費者信頼感は98.0と市場予想を大きく上回り、昨年10月以来の高水準に上昇。一方、同時に発表された同月のリッチモンド連銀製造業指数は-7と市場予想に反し2013年1月以来の大幅マイナスとなった。米消費者信頼感の改善を受けて米国株は強含み、ドル円は102円台後半に上昇。一方、ユーロドルは1.10ドル台半ば近辺、ポンドドルは1.33ドル台前半にそれぞれ下落した。

 取引中盤を過ぎ、英労働党はコービン党首に対する不信任動議を172対40で可決。ポンドドルは1.32ドル台後半に下落したが、ポンド売り一巡後は1.33ドル台半ば近辺に持ち直し。取引後半に入ると米国株が上げ幅を広げ、ドル円は102円台後半で強含んだが、終盤に米債利回りが低下に転ずると、ドル円は102円台後半で伸び悩み。一方、ユーロドルは1.10ドル台後半に上昇し、ポンドドルは1.33ドル台半ばで下値を堅くした。

英政局の先行き不透明感は強まっているが、ポンド売りは一服。株式市場もようやく反発に向かい、市場のリスク回避姿勢も和らいだ。ただ米利上げ再開期待が盛り上がっているわけでもなく、ここからのドル買いは期待しにくい。本日東京市場でのドル円は103円ちょうどを控え、上値の重い展開が予想される。一方、ユーロドルはEU首脳会談の結果を見極めたいとの思惑もあって1.10ドル台後半で様子見姿勢が強まる見込み。アジア通貨は対ドルで底堅く推移するだろう。

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