2016年6月9日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年6月8日)


 6月8日のロンドン市場は円、ユーロともに方向感に欠ける動きとなった。ドル円は取引前半に107円ちょうどを小幅上回る水準から107円割れに小幅下落。ドイツ株は小幅下落で始まったが、その後は動意に乏しく推移。米債利回りが低下したことでドル円も小幅下げた。しかし取引中盤に入り米債利回りが東京市場終盤の水準に反発すると、ドル円も107円ちょうどを小幅上回る水準に反発。取引終盤は107円ちょうど近辺で推移した。

 ユーロドルは1.13ドル台後半で小動き。ECBは、この日から社債購入を開始。これを受けてドイツ10年債利回りは一時過去最低を更新したが、ユーロは終始小動きのままだった。

 ポンドは取引前半に小幅下落。ポンドドルは1.45ドル台半ばから1.45ドル台前半に下落した。しかし、その後発表された4月の英鉱工業生産は前年比+1.6%と市場予想に反し前年越えで6カ月ぶりの高い伸び。指標発表後、ポンドドルは1.45ドル台後半に急伸。いったんは1.45ドル台半ば近辺に反落したが、取引後半は1.45ドル台後半で上昇基調で推移した。

 NY市場は取引前半にドルが下落。中盤に入り下げ止まり、後半は円など一部通貨に対し反発した。取引前半は米債利回りが低下基調で推移したことでドル売り優勢の展開。ドル円は107円ちょうど近辺から106円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.13ドル台後半から1.14ドルちょうど近辺に上昇した。

 取引中盤に入り発表された4月の米求人件数は578.8万件と市場予想を上回り、統計開始以来最高水準に増加。これを受けてドル円は106円台後半で強含んだが一時的。その後は再び106円台後半で上値が抑えられる展開が続いた。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうどを挟んで小幅上下動で推移した。

 取引後半に入り米国株が小幅上げ幅を広げ、米債利回りも下げ止まると、ドル円は107円ちょうど近辺に反発。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺で膠着感を強めた。

 カナダドルは軟調な推移となった。取引序盤にドルカナダは1.26台後半から1.26台半ば近辺に下落。原油先物価格が高止まり、カナダドルは底堅い動きとなった。その後発表された5月のカナダ住宅着工件数は18.9万戸とほぼ市場予想通り。しかし同時に発表された4月の同国住宅建設許可件数は前月比0.3%減と市場予想に反し2カ月連続の減少。指標発表後、ドルカナダは上昇基調で推移し、取引中盤には1.27ちょうど近辺。後半は1.27台前半に上昇したが、終盤に1.27ちょうど近辺の小幅下落した。

 FF金利先物市場から計算される米利上げ確率は7月時点で18%、9月時点で38%といずれも低いまま。米債利回りは低下気味で、ドルの上値を抑えている。米国株は昨年7月以来の高値水準まで上昇したが、本日東京市場でのドル円は107円台前半で上値の重い動きが見込まれる。一方、ユーロドルは1.13ドル台後半から1.14ドルちょうど近辺で底堅く推移すると予想される。アジア通貨は対ドルで堅調に推移するだろう。

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