2016年8月11日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年8月10日)


 8月10日のロンドン市場はドルが下落した。ドル円は101円台半ばから101円ちょうど近辺まで下落。ユーロドルは取引前半に1.11ドル台半ば近辺で小動きだったが、中盤を過ぎると1.11ドル台後半に急上昇。その後も1.11ドル台後半で底堅く推移し、終盤には1.12ドルちょうど手前まで上昇した。ドイツ株は小幅ながらマイナス圏で推移し、米債利回りは上値の重い動き。特段の取引材料がないなか、ドル売り優勢の展開が続いた。

 NY市場はドルが下げ止まったものの、上値は抑えられたままだった。ドル円は取引序盤に米債利回りの低下を受けて101円割れを記録。しかし米債利回りが反転すると、ドル円も101円台前半に反発した。一方、ユーロドルは1.12ドルちょうど手前から1.11ドル台後半に下落した。

 取引中盤に近付き発表された6月の米求人件数は562.4万件と市場予想を下回ったが前月から11万人増。解雇者は164万人と2014年9月以来の低水準を記録した。これを受けて米債利回りは一段高となったが、ドル円は101円台半ば手前で上値が重くなり、ユーロドルは1.11ドル台後半で下げ止まり。中盤に入り原油先物価格が下落すると米債利回りは低下。しかしドル売りの動きは強まらず、ドル円は101円台前半、ユーロドルは1.11ドル台後半で、それぞれ動意に乏しい展開を続けた。

 本日(11日)の東京市場前半は日本の金融市場が休場ということもあり動意に欠ける展開。ドル円は朝方に101円ちょうど近辺まで下落したが、その後101円台前半に持ち直し、その後は同水準を維持しての推移。ユーロドルは1.12ドルちょうど手前までじり高の動きとなったが、正午前には1.11ドル台後半に反落した。

 NZドルはNZ中銀の会合結果発表を受けて上昇したが、その後は小動きを続けている。NZ中銀は日本時間午前6時に市場予想通り政策金利を25bp引き下げ2.00%にすると発表。同中銀は声明で経済指標は追加利下げを要する可能性を示唆しており、NZドル高が輸出入に圧力をかけているとし、NZドル安が求められると指摘した。同中銀ウィーラー総裁は、会見で50bpの利下げは真剣に検討されず、正当化もされないと述べた。NZドル/ドルは結果発表後、0.72ドル台前半から0.73ドル台前半と昨年5月以来の高値に上昇。ただ買い一巡後は0.72ドル台後半に下落。東京市場に入り一時0.73ドルちょうど近辺に上昇する場面もあったが、正午前には再び0.72ドル台後半での推移となった。

 昨日発表されたBOEによる企業景況感調査では英企業の慎重な姿勢もうかがわれた。日本景気は経済対策の実施などもあり底堅さを増すとみられるが、世界全体の景況感を盛り上げるには至らず。市場は景気の先行きに対して慎重なままで、ちょっとしたネガティブショックでリスク回避姿勢が強まりそうな状況にある。

 FFレート先物から算出される利上げ確率は9月:20.0%、11月:20.0%、12月:40.8%と、利上げが年内あったとしても12月との見方。米労働市場の拡大は続いているものの、利上げ期待が盛り上がっているとは言い難く、利上げ期待を背景としたドル買いの動きは期待しにくい。とはいえ、米景気の後退を連想させる材料があるわけではなく、ドル売りの動きが強まるとも考えにくい。結果として、当面、ドル相場は方向感に欠ける動きが続きそうだ。

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