2016年9月16日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年9月15日)


 9月15日のロンドン市場はドルが上値の重い動きとなった。ドル円は取引序盤に102円台前半から102円台半ば近辺に上昇。しかし米長期債利回りは低下基調で推移。ドイツ株が前日終値水準でもみ合いとなり、ドル円は102円台半ば手前での推移に転じた。取引終盤に入り、米短期債利回りも低下基調を強めると、ドル円は102円台前半とロンドン市場開始当初の水準に小幅下落した。

 ユーロドルは1.12ドル台前半からじり高の動きとなり、取引中盤を過ぎる頃には1.12ドル台半ばでの推移。7月のユーロ圏貿易収支(季調値)は200億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下回ったが、同時に発表された8月のユーロ圏CPI(確定値)は前年比+0.2%と速報値から変わらず。ユーロを下支えした。取引後半に入ると、ユーロは伸び悩み、ユーロドルは1.12ドル台半ば手前で膠着感が強まった。

 ポンドは方向感に欠ける動きが続いたが、BOE会合の結果発表後は小幅下落した。ポンドドルは取引終盤まで1.32ドル台前半で小動き。8月の英小売売上高は前年比6.2%増、自動車を除くコア売上高は同5.9%増と、いずれも市場予想を上回る伸び。指標発表後、ポンドはやや強含んだが、BOE会合の結果発表を前に様子見姿勢が強まった。BOEは市場予想通り政策金利を0.25%、資産購入目標を4350億ポンドでそれぞれ全会一致で据え置き。同時に発表された議事録では8月会合での見通しが確認されれば追加緩和の可能性があることで大半のメンバーが同意した。BOE会合の結果発表後、ポンドドルは1.32ドルちょうどに下落した。

 NY市場は取引序盤の米経済指標の発表後、ドルが下落したが、ドル売り一巡後は買い戻し。ただ中盤を過ぎるとドルの上値が再び重くなった。

 この日は取引序盤に数多くの米経済指標が発表された。9月のNY連銀製造業景況指数は-1.99と市場予想を下回ったが、前月からは改善。同月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は12.8と市場予想を大きく上回り、昨年2月以来の高水準を記録。8月の米小売売上高は前月比0.3%減と市場予想を上回る減少。同月同国PPIは前年比横ばいと市場予想を下振れ。第2四半期の米経常収支は1199億ドルの赤字と赤字額が市場予想を小幅下回ったが、前期の赤字は上方修正。新規失業保険申請件数は26.0万件と市場予想を下回り前週並みの水準に留まった。

 一連の米経済指標発表後、ドルは売りが先行し、ドル円は102円ちょうど近辺に下落する一方、ユーロドルは1.12ドル台後半に上昇。しかし米債利回りは低下後に、一転して上昇基調の動きに。ドルも売りの動きが続かず、ドル円は102円台後半に反発する一方、ユーロドルは1.12ドル台前半に反落するなど、ドルは買い戻された。

 その後発表された8月の米鉱工業生産は前月比-0.4%と市場予想を下回り、同月同国の設備稼働率は75.5%とこちらも市場予想を下振れ。ドルは小幅売られ、ドル円は102円台半ば近辺に小幅下落。ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に小反発となったが、米債利回りが上昇基調を続けたことから、ドル円は102円台後半に持ち直し、ユーロドルは1.12ドル台前半に下落した。

 取引中盤に近付き発表された7月の米企業在庫は前月比横ばいと市場予想を下振れ。米債利回りが低下に転ずるとドル円は102円台前半へと下落基調で推移。ユーロドルは1.12ドル台半ば手前で下値を堅くした。

 取引後半に入り、米短期債利回りの上値が重くなると、ドル円は102円ちょうどに下落したが、終盤は102円台前半に小幅反発。ユーロドルは1.12ドル台半ばでの推移を続けたが、終盤は1.12ドル台半ば手前水準でのもみ合いとなった。

 アトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」によると第3四半期の米GDP成長率見通しは3.0%へと下方修正。8月の小売売上高は総合だけでなく自動車など変動の大きいものを除いても減少しており、米内需の減速感を示す内容となった。来週のFOMCでも米内需の減速を懸念する声が強まる見込みで、9月利上げの可能性は低下。日銀による追加緩和期待があるとはいえ、本日東京市場でのドル円は102円台前半で上値の抑えられる展開が予想される。

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