2016年9月4日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年9月2日)


 9月2日のロンドン市場はドルが底堅く推移した。ドル円は概ね103円台半ばをやや上回る水準で推移。取引中盤に103円台後半に上昇する場面もあったが、上昇は一時的。米雇用統計の発表を前にドイツ株は前日終値水準で小動き。米債利回りも膠着感の強い動きを続け、ドル円は様子見姿勢が強まった。

 ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺から取引中盤には1.11ドル台後半に上昇。ただ後半には1.12ドルちょうど手前に小幅反発した。7月のユーロ圏PPIは前年比-2.8%と3カ月連続で低下率を縮小させたがユーロの上値は重いままだった。

 ポンドは上値の重い動き。ポンドドルは1.32ドル台後半から1.32ドル台半ば近辺に下落した。8月の英建設業PMIは49.2と市場予想を大きく上回り、3カ月ぶりの高水準。これを受けポンドドルは1.33ドルちょうど手前に上昇したが、ポンド買いの動きは続かず、すぐに1.32ドル台後半に反落。ポンドもユーロと同様に上値の重い動きを続けた。

 NY市場は米雇用統計発表直後こそドルが下落したが、ドル売りの動きは一時的。売り一巡後にドルは上昇に転じ、取引中盤以降は底堅く推移した。

 取引序盤に発表された8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が15.1万人増と市場予想を下回ったが、大きく伸びた前月分はさらに上方修正。失業率は4.9%と市場予想に反し前月と変わらず。平均時給は前年比2.4%増と市場予想を下回り、上方修正された前月から鈍化。週平均労働時間は34.3時間と下方修正された前月からさらに減少した。同時に発表された7月の貿易収支は395億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下回り、3カ月ぶりの400億ドル割れとなった。

 米雇用統計が総じて市場予想を下回る結果となったことで、ドルは売りが先行。ドル円は102円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に上昇した。しかしドル売りの動きは一時的で、すぐにドルは買い戻しの動きに。ドル円は103円台後半と米雇用統計発表前の水準を上回る水準まで反発。ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺に下落した。

 取引中盤に近付き発表された7月の米耐久財受注(確報値)は前月比4.4%増と速報値から変わらず、輸送用機器を除くコア受注は同1.3%増と市場予想に反し前月から下方修正。しかし米債利回りは上昇基調を続け、プラスで始まった米国株はその後も下値の堅い動き。取引中盤に入ると、ドル円は104円台前半に一段高。ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に下落した。

 取引後半に入り、米債利回りは小幅低下したが、米雇用統計発表前の水準を上回ったまま。米国株も下値の堅い動きを続け、ドル円は104円ちょうどでもみ合い。ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺での小動きを続けた。

 カナダドルは上昇した。7月のカナダ貿易収支は249億カナダドルの赤字と赤字額市場予想を下振れ。同時に発表された米雇用統計が市場予想を下回る内容だったこともあり、指標発表後、ドルカナダは1.30台後半から1.30台前半に下落。取引中盤に入り、原油先物価格が強含むと、ドルカナダは1.30ちょうどと8月29日以来のカナダドル高水準に低下。後半は同水準でもみ合った。

 米雇用統計は市場予想を下回る内容だったが、米労働市場の拡大継続を示したのも事実。9月も含め年内の追加利上げは十分ありえると思われる。来週初めは米金融市場が休場ということもあり、週明けの為替市場は様子見姿勢が強まると思われるが、ドルは追加利上げ観測を背景に底堅い展開が続くと予想される。

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