2016年10月20日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月19日)


 10月19日のロンドン市場はドルが軟調な展開となった。ドル円は取引中盤まで103円台半ばでもみ合い。後半に入り米債利回りが小幅低下すると103円台前半に下落した。一部メディアが次回の日銀金融政策決定会合で追加緩和を見送ると報じたこともドル円の重石となった。

 ユーロドルは取引前半に1.09ドル台後半から1.10ドルちょうど近辺に上昇。8月のユーロ圏建設業生産高は前月比0.9%減と5カ月ぶりの減少となり、前月分も下方修正されると、ユーロドルは1.10ドルちょうど近辺で伸び悩み。後半はユーロ売り優勢となり、ユーロドルは1.09ドル台後半に下落した。

 ポンドドルは取引前半に1.22ドル台後半から1.23ドル台前半に上昇。ドイツ政府がEU離脱について英国と事前に協議をしない意向を示したことが材料視された。9月の英失業率は2.3%と市場予想を小幅上回り、前月分も悪化方向に修正。同時に発表された8月の英週平均賃金は前年比2.3%増と市場予想通りだったが前月分が上方修正された。しかしポンド買いの動きは取引中盤以降は続かず、ポンドドルは後半に1.23ドルちょうど近辺に下落。終盤は1.23ドルちょうどを挟んでの上下動を続けた。

 NY市場はドル円の上値が抑えられ、ユーロは膠着感を強めた。取引序盤に発表された9月の米住宅着工件数は104.7万戸と市場予想を下回る一方、同時に発表された同月同国の建設許可件数は122.5万戸と市場予想を上振れ。指標発表後、米債利回りは上昇したが、ドル円は103円台半ば手前でもみ合い。一方、ユーロドルは1.09ドル台後半で上値の重い動きとなった。

 取引中盤に近付き、米債利回りが低下に転ずると、ドル円は103円台前半に下落したが、ユーロドルは1.09ドル台後半でもみ合い。取引中盤に入り原油先物価格が上昇したが、米債利回りは低下。ドル円は103円台前半で上値が抑えられ、ユーロドルは1.09ドル台後半での推移を続けた。

 取引後半にダラス連銀のカプラン総裁は講演でコアインフレは強含んでいるが、労働市場のスラックは以前よりやや多いと指摘。その後、FRBは地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。大半の地区は緩慢ないし緩やかなペースでの景気拡大を報告したとし、見通しは大半がポジティブで、いくつか の地区では非常に緩慢ないし緩やかなペースでの成長が続くと見込んで いるとされた。

 カプラン総裁の発言やベージュブックの公表直後は市場の反応は薄かったが、終盤に入り、ドル円は103円台半ばにじり高の動き。一方、ユーロドルは1.09ドル台後半で膠着感の強い動きを続けた。

 カナダドルは原油先物価格の上昇などで買われたが、NY市場取引中盤に売り戻された。カナダ中銀は市場予想通り政策金利を0.50%で据え置き。同中銀は声明でインフレ見通しに対するリスクは概ね均衡がとれていると指摘。ただ成長率見通しは今年が1.3%から1.1%、来年が2.2%から2.0%にそれぞれ下方修正された。声明発表後、ドルカナダは1.31台前半から1.30台半ば近辺に下落。その後、原油先物価格が上昇すると、1.30ちょうど近辺まで下落した。しかし取引中盤に入り、カナダ中銀のポロズ総裁は同中銀のボードメンバーが積極的に追加緩和を協議したことを明らかにすると、ドルカナダは1.31ちょうど近辺まで急上昇。後半には1.31台前半に一段高とな

 中国GDPが(一応)安定的な伸びを示したこともあり、市場のリスク回避姿勢が強まっているわけではなく、ドル売り・円買いも手掛けにくい。しかしアトランタ連銀の経済モデル「GDPナウ」では第3四半期の成長率見通しが上方修正されたとはいえ、2.0%と低水準。これでは継続的な利上げを期待するのは難しく、ドル買いの動きも強まりにくい。本日東京市場でもドル円は方向感に欠ける動きが続くと予想される。

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