2016年10月21日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月20日)


 10月20日のロンドン市場は円、ユーロなど主要通貨は方向感に欠ける展開となった。ドル円は103円台後半での推移。ドイツ株、米債利回りともに動意に乏しく、ドル円は様子見姿勢が続いた。

 ユーロドルは1.09ドル台後半で膠着感の強い動き。8月のユーロ圏経常収支(季調値)は297億ユーロの黒字と2カ月連続で黒字額が拡大したが、ユーロの反応は限定的だった。取引終盤にECBは市場予想通り政策金利と量的緩和の現状維持を決定。ECBは声明で政策金利が現行またはそれ以下の水準に長期にわたりとどまることを引き続き見込んでおり、金利は資産購入の終了時期よりもかなり後まで低水準を維持するだろうと指摘。月額800億ユーロの資産購入は2017年3月末まで、または必要に応じそれ以降も継続すると表明した。

 ポンドドルは1.22ドル台後半で上値の重い動き。9月の英小売売上高は前年比4.1%増と市場予想を下振れ。ポンドの重石となった。

 NY市場はECBドラギ総裁の会見を機にユーロが下落。ドル円も円売り優勢となった。取引序盤にECBドラギ総裁は会見を開始。同総裁は本日の会合でQE延長の議論がなかった一方で、テーパリングの議論もしなかったと発言。QEが突然終了する可能性は低いとしながらも、QEについての委員会の作業結果を12月に検証すると述べた。ユーロドルは会見初めに1.10ドル台前半に急騰する場面もあったが、テーパリングの議論がなかったことなどが材料視され、急騰後に1.09ドル台半ば近辺に下落。会見終了後もユーロは売り優勢となり、取引中盤には1.09ドル台前半まで下落した。

 一方、ドル円は取引前半に103円台後半で方向感に欠ける動き。米新規失業保険申請件数は26.0万件と市場予想を大きく上回る一方、10月のフィラデルフィア連銀景況指数は9.7と市場予想を上振れたが、ドル買いの動きは特段みられなかった。取引中盤に近付き発表された9月の米中古住宅販売件数は547万戸と市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準を記録すると、ドル円は上昇基調となり、取引中盤には104円ちょうど近辺に上昇した。

 取引後半に入ると米債利回り、米国株ともに動意に乏しくなり、ドル円は104円ちょうどで膠着感を強め、ユーロドルは1.09ドル台前半で小動きを続けた。

 米新規失業保険申請件数は予想外の悪化となったが、10月のフィラデルフィア連銀景況指数は持ち直しの動き。米景気は低成長ながら安定的と言え、ドル売りにはつながっていない。ECBドラギ総裁の会見からもユーロ圏景気に対する過度な不安が示されなかったように世界経済は安定感を増している状況。本日東京市場でもドル、円、ユーロといった主要通貨は動意に乏しい展開が予想される。

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