2016年10月23日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月21日)



 10月21日のロンドン市場はドル円の上値の重さが目立った。ドル円は取引前半に104円ちょうど近辺から103円台後半に下落。中盤には小幅ながらさらに下落し、取引後半も103円台後半での推移を続けた。米債利回りは取引後半に小幅高となったが、ドイツ株は前日終値水準で小動き。ドル円は円買い優勢の動きとなった。

 ユーロドルは取引前半に1.09ドルちょうど近辺から1.08ドル台後半と3月10日以来の安値に下落。しかし後半には1.09ドルちょうど近辺に一時反発。その後も1.09ドルちょうど手前での推移を続けた。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ECBの量的緩和期限の延長期待が強まったものの、ユーロ売りの動きは一服した。

 NY市場は取引前半にドル買いの動きが強まったが、中盤以降は伸び悩んだ。この日は米国で主だった経済指標の発表予定がなく材料難。取引序盤はドル円が103円台後半、ユーロドルはが1.08ドル台後半で、それぞれ推移した。

 取引中盤に近付き原油期先物価格が下落すると、米債利回りも低下。ドル円は103円台半ば近辺に下落したが、ユーロドルは1.08ドル台後半で動意に乏しいまま。取引中盤に入り、米債利回りが持ち直すと、ドル円は上昇基調に転じ、104円ちょうどに上昇。ユーロドルは10月のユーロ圏消費者信頼感が-8.0と、市場予想通り前月から小幅改善したが、1.08ドル台半ば近辺と、この日の安値を更新した。

 取引後半に入り、米国株は下げ幅を縮めたが、米債利回りは再び低下基調での推移。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が、今年は利上げを行うに良い年となると述べ、来年も米経済が予想通りに成長を続ければ、数回の利上げが理にかなうとの考えを示すと、米債利回りは下げ止まったが、ドル円は103円台後半に小幅下落。ユーロドルは1.08ドル台後半に小幅上昇した。

 カナダドルはカナダ経済指標を受けて下落した。8月のカナダ小売売上高は前月比0.1%減と市場予想に反し3カ月連続の減少。9月の同国CPIは前年比+1.3%と市場予想を小幅下回った。これを受けてドルカナダは1.32台前半から1.33代半ば近辺に急上昇。取引中盤は1.33台前半での推移が続いたが、後半は一時1.33台半ばに上昇する場面もあるなどカナダドルは軟調なままだった。

 来週(10月24日から始まる週)、米国では第3四半期GDPが発表される。市場予想では前期比年率2.5%増と前期(同1.4%増)から加速するものの、3%を下回る見込み。個人消費ですら3%割れが見込まれるなど、米国景気の脆弱性が懸念される内容となりそうで、ドル買いの動きが後退する恐れもある。

 一方、日本では9月の貿易収支(通関ベース)、失業率、CPIが発表される。輸出の減少は続くものの、貿易収支は黒字を維持し、労働需給のひっ迫も続くとみられる。CPIは総合、コアともに前年割れとなる見込みで、日銀の追加緩和を期待する声が強まるかもしれないが、金融緩和手段の限界論を払しょくされることは期待できず、円売りの動きは限定的なものと予想される。

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