2016年10月25日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月24日)



 10月24日のロンドン市場はドルが欧州通貨に対してやや軟調に推移した。ユーロドルは1.08ドル台後半で下値の堅い動きを続け、終盤には1.09ドルちょうど近辺に上昇。10月のドイツ製造業PMIは55.1、ユーロ圏製造業PMIは53.3といずれも市場予想や前月を上回る結果となり、ユーロをサポートした。

 ポンドドルは取引前半に1.22ドル台前半から1.22ドル台半ば近辺に上昇後、再び1.22ドル台前半に下落するなど、やや荒い値動き。ただ中盤に入り再び1.22ドル台半ば近辺に反発した。後半に発表された10月の英CBI製造業受注指数は-17と市場予想を下回り、8カ月ぶりの低水準に低下すると、ポンドドルは1.22ドル台半ば手前で上値が抑えられた。

 ドル円は104円ちょうど手前でもみ合い。ドイツ株は取引序盤に上昇したが、米債利回りは動意に欠ける展開。ドル円は様子見姿勢が強かった。

 NY市場は取引前半にドルが上昇。中盤以降はユーロに対して上昇を続けたが、対円では伸び悩んだ。取引序盤に発表された9月のシカゴ連銀全米活動指数は-0.14とほぼ市場予想通りの結果。前月分が下方修正されたが、市場の反応は限定的でドル円は104円ちょうど近辺、ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺での推移が続いた。その後、NY連銀のダドリー総裁は講演原稿でフラッシュクラッシュ(突然の急落)の頻度は増えており、英ポンドの急落はなんの材料もなかったと指摘したが、経済や金融政策については言及せず。その数分後、今度はセントルイス連銀のブラード総裁が講演を開始。低金利が普通の状態は今後2、3年は続くとする一方、一度の利上げは必要となるだろうと指摘。インフレは2%に加速すると考えていると発言した。ブラード総裁の講演が終わりに近付くと、米債利回りは上昇基調が強まり、ドル円は104円台前半に上昇する一方、ユーロドルは1.08ドル台後半に下落。取引中盤に入り、米債利回りの上昇が止まると、ドル円は104円台前半で伸び悩み。ユーロドルは1.08ドル台後半でのもみ合いに変わった。

 取引後半に入り、シカゴ連銀のエバンス総裁は講演でインフレ目標に対するコミットメントを示す必要があるが、インフレはあまりにも低く、先行き見通しも不透明感が強いと指摘。賃金の上昇ペースも非常に緩やかだが、短期的な成長見通しは比較的良好であるとの認識を示した。また講演の後半ではインフレ圧力が高まり始めることを楽観視しており、現時点から来年末までの間に3回の利上げがあると予想すると発言した。同総裁の発言を受けて米債利回りは小幅上昇する場面もあったが、終盤には再び伸び悩む動きに。ドル円は104円台前半で膠着感の強い動きを続けたが、ユーロドルは1.08ドル台後半で上値の重い動きとなった。

 12月FOMCでの追加利上げが市場で織り込まれているものの、米景気の拡大ペースの弱さもあってドル買いの動きは強まらず。ドル円は8月以降、105円どころか104台後半すら長時間維持できない状態が続いている。本日東京市場でもドル円は104円台前半で上値が抑えられる展開が予想される。

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