2016年10月6日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月5日)



 10月5日のロンドン市場は円が下落した。取引前半のドル円は103円ちょうど近辺から102円台後半に下落。ロンドン市場に入り米長期債利回りが低下。ドイツ株も下げて始まり、ドル円を下押しした。しかし取引中盤に入り米長期債利回りが上昇基調に転ずると、ドル円は103円台前半に上昇。取引後半は米長期債利回りの上昇が一服したことで、ドル円も103円台前半で小動きとなった。

 ユーロドルは1.12ドル台前半で方向感に欠ける動き。9月のユーロ圏サービス業PMI(確報値は52.2と市場予想を小幅上振れたが、その後発表された8月のユーロ圏小売売上高は前年比0.6%増と市場予想を下回る伸び。ただ両指標に対する反応は限定的で、ユーロは様子見姿勢が続いた。

 東京市場後半に下落したポンドは持ち直し。ポンドドルは取引前半に1.27ドルちょうど近辺から1.27ドル台前半に反発。中盤以降は、同水準での推移が続いた。9月の英サービス業PMIは52.6と市場予想を上回り、同月同国の総合PMIは53.9と市場予想に反し前月から上昇。ポンドの買い戻しを後押しした。

 NY市場は取引前半にドルが上昇。中盤以降も底堅く推移した。取引序盤に発表された9月の米ADP雇用統計では民間部門雇用者数が15.4万人増と市場予想を下回り、5カ月ぶりの低い伸び。これを受けてドル円は103円割れへと下落。ユーロドルは1.12ドルちょうどを小幅上回る水準で上値が重くなった。

 その後発表された8月の米貿易収支は407億ドルの赤字と赤字額が市場予想を上振れ。同指標発表後に米債利回りが反発したことから、ドル円は103円ちょうど近辺に小反発。ユーロドルは1.12ドルちょうどを小幅上回る水準でもみ合いとなった。

 取引中盤に近付き発表された9月の米ISM非製造業景況指数は57.1と市場予想を上回り、昨年10月以来の高水準に上昇。これを受けて米債利回りは大きく上昇し、ドル円は103円台半ば近辺と9月6日以来の高値に上昇。ユーロドルは1.12ドルを割り込んだ。

 取引中盤は米債利回りの上昇が一服し、ドル円は103円台半ば近辺で推移し、ユーロドルは1.12ドルちょうどを挟んで上下動。取引後半に入り、リッチモンド連銀のラッカー総裁がもっと早いペースでの利上げを実施する強い根拠があると発言。ドル円は103円台半ば近辺でやや強含んだが、終盤に入り米国株が上げ幅を縮めると、ドル円は103円台半ば近辺で上値が抑えられる動き。ユーロドルは後半に1.12ドル台前半まで反発したが、終盤は再び1.12ドルちょうど近辺で推移した。

 ドル円は103円台半ば近辺に上昇し、一目均衡表の雲を上抜けた。終値ベースでの雲の上抜けは今年初めて。短期的には上昇トレンドが強まっている。次の節目は9月2日の高値の104.3近辺。そこを上抜けると、7月29日の高値である105.6近辺となる。ちなみに両ポイントは、7月21日の高値(107.5近辺)から8月16日の安値(99.5近辺)への下落の61.8%戻し水準と76.4%戻し水準でもある。

 米ISM非製造業景況指数は予想外の強い結果となったが、米成長率見通しが一気に改善したわけでもなく、FRBは慎重な姿勢を崩さないとの見方が優勢のまま。日経平均株価が1万7千円台を回復したとしても、ドル買いが続くようにも思えず、本日東京市場のドル円は高値警戒感もあって伸び悩むと予想される。一方、ユーロはECBのテーパリング観測もあって下値の堅い状態が続く見込み。ポンドは本日も売りの動きが強まる可能性があるとみている。

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