2016年11月1日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年10月31日)



 10月31日のロンドン市場は、ドルが緩やかながら上昇基調で推移した。ドル円は取引前半に104円台後半から105円ちょうど近辺に上昇。ドイツ株は下げて始まったが、その後は下げ渋り、方向感に欠ける動き。米債利回りは低下基調で推移したが、一部メディアは米大統領選民主党候補クリントン氏の支持層がFBI再調査報道でほとんど影響を受けていないとの調査結果を報道。円売り戻しの動きをサポートした。ただ取引中盤以降のドル円は105円ちょうど近辺で上値が抑えられる動き。米債利回りの低下がドル円の重石となった。

 ユーロドルは取引前半に1.09ドル台後半から1.09ドル台半ばに下落。9月のドイツ小売売上高は前年比0.4%増と市場予想を下回り、ユーロの上値を重くした。取引中盤以降のユーロドルは1.09ドル台半ば近辺でもみ合い。10月のユーロ圏CPI(速報)は前年比+0.5%、コアCPIは同+0.8%といずれも市場予想通り。第3四半期のユーロ圏GDPは前年比1.6%増とこちらも市場予想通りとなった。

 NY市場は取引中盤までドルが上昇基調を維持したが、後半に下落に転じた。取引序盤に発表された9月の米個人支出は前月比0.5%増と市場予想を上回ったが、前月分は下方修正。同時に発表されたPCEコアデフレータは前年比+1.7%と市場予想通り、前月と変わらずだった。指標発表後の市場の反応は限定的でドル円は105円ちょうどを挟んで小動き。ユーロドルは1.09ドル台半ば近辺で小動きだった。

 取引中盤に近付き発表された10月のシカゴ購買部協会景気指数は50.6と市場予想を大きく下回り、5カ月ぶりの低水準に落ち込んだが、ドル円は105円ちょうど、ユーロドルは1.09ドル台半ばで、それぞれ反応薄。その後発表された10月のダラス連銀製造業活動指数は-1.5と、こちらも市場予想を下回ったが、ドル円は105円台前半に上昇し、ユーロドルは1.09ドル台前半に小幅下落するなど、ドルは強含んだ。

 しかし、取引後半に入り米長期債は低下基調。英政府報道高官は、同国メイ首相がBOEカーニー総裁の任期延長を支持する方針であると発言すると、ポンドドルは1.21ドル台後半から1.22ドル台前半に上昇。ユーロドルもポンドドルと連れ高となる格好で1.09ドル台後半に上昇。ドル円は104円台後半まで下落基調での推移となった。なおBOEカーニー総裁は、ハモンド財務相にあてた書簡で総裁任期を1年延長し、2019年6月末まで務めたいとし、英国のEU離脱手続きの円滑化に貢献したいとの意向を示した。

 米FBIによるクリントン氏のメール問題再調査は、週明けに大きく材料視されなかったが、米債利回りは原油先物価格の下落もあって上値が抑えられる動き。ドル買いの動きも盛り上がりにくい。本日は日銀・金融政策決定会合の結果発表を控えドル円は様子見姿勢が強まると予想される。なお日銀は金融政策を現状維持とするが、展望レポートでは物価見通しの下方修正と、2%物価目標の達成時期見通しが先送りされる可能性が高いと思われる。

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