2016年11月19日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月18日)


 11月18日のロンドン市場はドルが下落基調で推移した。ドル円は取引序盤に111円ちょうど手前と今年5月末以来の高値を記録。しかし、上げて始まったドイツ株は下げに転じ、米債利回りも伸び悩むとドル円は110円台後半で上値が抑えられた。

 取引中盤に入り米債利回りが低下に転ずると、ドル円は110円台半ばに下落。後半は一時110円台後半に反発したが、米債利回りが一段と低下すると、ドル円は110円台前半に下落した。

 ユーロドルは取引中盤まで1.06ドルちょうどを挟んでのもみ合い。10月のドイツPPIは前年比-0.4%と市場予想ほど低下せず、2013年8月以降、もっとも小幅な低下となったが、ユーロの反応は限定的。9月のユーロ圏経常収支(季調値)は298億ユーロの黒字と黒字額が前月を上回ったが、やはり反応は限定的だった。

 取引後半に入り米債利回りが低下すると、ユーロドルは1.06ドル台前半と、この日の朝方の水準に上昇したが、終盤は同水準で上値が抑えられた。

 NY市場は取引前半までドルの下落が続いたが、中盤に近づくとドルは持ち直し、後半は底堅く推移した。NY市場に入っても米債利回りの低下は続き、ドルは下落基調が継続。ドル円は109円台後半とこの日の安値を更新。ユーロドルは1.06ドル台半ば近辺と、この日の高値を更新した。

 しかし取引中盤に近づき米債利回りが下げ止まると、ドルは上昇基調に転じ、取引中盤に入ると110円台後半に上昇。一方、ユーロドルは1.05ドル台後半と、この日の安値を更新した。その後、発表された11月のカンザスシティ連銀全米活動指数は+1と前月から低下したが、ドル買いの動きが後退することはなかった。

 取引後半に入り米債利回りが高止まると、ドル買いの動きも一服。ドル円は110円台後半での推移を続けたが、引けにかけては111円ちょうど手前水準まで上昇。ユーロドルは1.06ドルちょうど近辺に反発したが上値は抑えられた。

 カナダドルは下値の堅い動きとなった。10月のカナダCPIは前年比+1.5%と市場予想通り2カ月連続の加速。一方、コアCPIは同+1.7%と市場予想に反し前月から小幅鈍化した。CPI発表後、ドルカナダは1.35ドルちょうど近辺から1.35ドル台前半に上昇したが、カナダドル売りの動きは一時的。取引中盤前にはいったん1.35ドルちょうどに下落した。

 取引中盤に入り、原油先物価格が下落すると、ドルカナダは1.35ドル台前半に上昇。しかし、後半に原油先物価格が反発すると、ドルカナダは1.35ドルちょうど近辺での推移となった。

 今週のドル円の週足(ローソク)は下ヒゲ、上ヒゲともに非常に短く、丸坊主に近い形での大陽線。上昇幅は4円を超えており、平均で1日80銭ずつ上昇したことになる。上の節目は今年5月の高値111.5近辺、4月の高値112.5近辺、昨年11月の高値から今年6月の安値の61.8%戻し水準の114.3近辺あたりか。来週も今週と同じペースで上昇すれば115円ちょうど近辺に達する。

 NY連銀の経済モデル「ナウ・キャスト」では第4四半期の米成長率見通しは2.4%増と大きく上方修正。トランプ新大統領登場と直接関係ないが、米景気は第4四半期に入り加速気味だ。

 ドル指数(DXY)は昨年3月や12月の高値を上抜け、2003年4月以来の高値に上昇。ただ、こちらは2002年1月の高値(120.5)から2008年3月の安値(70.7)の61.8%戻し水準(101.5)近くまで上昇しており、達成感は出たとの見方も可能。米債利回りの上昇も11日には止まっている。

 来週は高値警戒感もあり、ドル買いの動きが一服するとみられるが、売りに転ずる材料も見出しにくい。ドル円は上昇トレンドが続く可能性も否定しにくく、5日移動平均の109.5がサポートとして働く一方、上値は114円台前半程度まで見ておく必要があると思われる。

よい週末をお過ごしください。

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