2016年11月4日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月3日)


 11月3日のロンドン市場はドルを買い戻す動きが続くなか、ポンドは取引後半に急上昇した。ポンドドルは取引中盤まで1.23ドル台前半で小動き。後半に入り、ロンドンの高等法院(高等裁判所)が、EU離脱に関しEUとの正式交渉を開始(リスボン条約50条を発動)する際には、英議会の承認を得る必要があると判断したことが伝わると、ハードブレグジット懸念の後退からポンドは買いが先行。ポンドドルは一時1.24ドル台半ば近辺に上昇した。

 その後、ポンドドルは1.23ドル台後半に反落し、再び1.24ドル台半ば近辺に上昇した後に1.24ドルちょうど近辺に下落するなど荒い値動きとなったが、BOEが金融政策委員会の結果を発表する前には1.24ドル台前半に上昇した。

 取引終盤にBOEは市場予想通り政策金利や資産購入目標といった金融政策の現状維持を全会一致で決定。目標を上回るインフレを許容するには限りがあり、金融政策はいずれの方向にも対応可能と指摘した。同時に発表されたインフレ報告では来年の成長率見通しが従来の0.8%から1.4%に、インフレ見通しが従来の2.0%から2.7%にそれぞれ上方修正。ポンドドルは1.25ドルちょうど手前まで上昇したが、その後は1.24ドル台後半で高止まった。


 ドル円は102円台後半から103円台前半に上昇。この日は日本が祝日だったが、東京時間に米国の一部メディアがFBIによるクリントン氏メール問題に関する調査でクリントン財団が調査対象になっているとのニュースが伝わると、ドル円は103円台前半から102円台後半に下落。ドルは軟調な推移が続くとみられたが、ロンドン市場に入り米債利回りが上昇基調で推移すると、ドル円は103円ちょうど近辺に反発した。中盤は103円ちょうど手前でもみ合ったが、後半に入り、米系メディアによる米大統領選に関する世論調査でクリントン氏優位との結果が報じられると、ドル円は103円台前半に上昇した。

 ユーロドルは1.11ドル台前半から1.10ドル台後半に下落基調で推移。米債利回りが上昇基調で推移したことでユーロドルはドル買いの動きが続いた。9月のユーロ圏失業率は10.0%と市場予想通りだった。

 NY市場は取引中盤からドルが軟調に転じた。取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は26.5万件と市場予想を上振れ。ただ市場の反応は限定的で、ドル円は103円台前半、ユーロドルは1.10ドル台後半でそれぞれもみ合った。取引中盤に近付き発表された10月の米ISM非製造業景況指数は54.8と、こちらも市場予想を下振れ。指標発表後、ドル円は103円ちょうど近辺に下落したが、その後、103円台前半に持ち直し。ユーロドルは1.11ドルちょうど近辺に上昇した。

 後半に入り、米国株が下げ幅を広げると、ドルはじり安の動き。ドル円は103円ちょうどを割り込み、ユーロドルは1.11ドル台前半に上昇。ただユーロドルは終盤に1.11ドルちょうど近辺に小幅下落した。

 ドル相場は米大統領選の支持率調査で一喜一憂する展開。世界的に株式市場が軟調に推移する中、トランプ氏当選となれば12月FOMCでの利上げも怪しくなるとの見方もあり、リスク回避姿勢が強まりつつある。本日東京市場でもドル円は上値の重い動きが見込まれる。

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