2016年11月10日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年11月9日)


 11月9日のロンドン市場は取引中盤までドルが買い戻される展開。後半に入りドルは伸び悩んだ。ドル円は取引前半に102円台前半から103円台半ばと大きく上昇。東京市場に米大統領選で共和党のトランプ候補が優勢との情報が伝わると、ドル円は105円台半ば近辺から101円台半ばへと大きく下落したが、東京市場後半からドルは一転して買い戻される展開。ロンドン市場に入ってもドルを買い戻す動きは続き、東京市場での下落の半値戻しとなった。取引中盤のドル円は103円台半ば近辺でもみ合い。後半に入り米債利回りが反落するとドル円は103円ちょうど近辺に下落。しかし下値は堅かった。

 ユーロドルは取引中盤まで下落基調が続き、1.12ドルちょうど近辺から1.10ドル台半ば近辺と、東京市場前半に記録した安値圏に下落。後半はユーロを買い戻す動きも見られ、ユーロドルは1.11ドルちょうど近辺に反発したが上値は抑えられた。

 ポンドは軟調な展開となり、ポンドドルは取引前半に1.24ドル台後半から1.24ドルちょうど近辺に下落した。取引中盤に近付き発表された9月の英貿易収支は52.2億ポンドの赤字と赤字額が市場予想を上回ったが前月の赤字分は下方修正。これを受けポンドドルは1.23ドル台後半へと一段安。後半は米債利回りが反落したことでポンドドルは1.24ドル台半ばに反発したが上値は抑えられた。

 NY市場はドルが底堅く推移する中、円売りの動きが加わった。取引前半にドル円は103円ちょうどから104円ちょうど近辺に上昇する一方、ユーロドルは1.11ドルちょうどから1.10ドルちょうどに下落。NY市場に入り反落していた米債利回りはじり高の動きに転換。市場のリスク回避姿勢が後退したとの見方もありドルを買い戻す動きが再開した。

 取引中盤に近付き、米国株は前日終値水準で取引開始。これを受けドル円は104円台半ば近辺に一段高となる一方、ユーロドルは1.09ドル台半ば近辺とこの日の安値を更新。取引後半に入り、米国株がプラス圏に浮上すると、ドル円は105円台後半と7月29日の高値を上抜け。ユーロドルは1.09ドル台前半での推移となった。

 NZドルは対ドルで0.4%の下落。ニュージーランド中銀はさきほど市場予想通り政策金利を25bp引き下げ1.75%にすると発表。同中銀は声明でNZドルは均衡のとれた成長のために最適な水準より依然として高い水準にあると指摘。不確実性に対応する可能性があるとした一方で、足元の経済成長はインフレ目標を達成するのに十分な強さであるとの認識を示し、追加利下げ打ち止めを示唆した。

 米国でトランプ大統領が誕生することになり、東京市場ではリスク回避姿勢が強まったが、ロンドン市場でリスク回避姿勢が後退。NY市場で米国株がプラスに転じるなど、いわゆるトランプショックは解消されたように思える。これにより12月FOMCでの追加利上げも期待しやすくなり、米債利回りは長期ゾーン中心に大きく上昇。ドル円は7月29日の高値を上抜け、上昇トレンドが維持された格好になった。本日東京市場でもドル円は堅調地合いでの推移が期待される。

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