2016年2月12日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月11日)

 2月11日のロンドン市場は円買い・ドル売りが大きく進展した。取引序盤は米債利回りが持ち直しの兆しを見せたこともあり、ドル円が112円台半ば近辺から112円台後半に小幅上昇する一方、ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺から1.12ドル台後半に下落するなどドル買い優勢の動き。しかし休場明けの香港株は4%超の下げとなり、欧州株は下げ幅を広げる動き。原油先物価格が急落すると、円買い・ドル売りが一気に強まり、ドル円は111円ちょうどを若干割り込み、2014年10月末以来の低水準に急落。ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺と昨年10月21日以来の高値に上昇した。

 その後、ドル円は111円台後半に反発し、ユーロドルは1.13ドルちょうど近辺に下落したが、ドル買戻しは一時的で、取引中盤にはドル円が111円台前半、ユーロドルは1.13ドル台前半で、それぞれもみ合い。後半はドル円が111円台後半に小幅反発し、ユーロドルは1.13ドル台前半で上値の重い動きとなったが、引けにかけては米債利回りの低下を受けて、ドル円は111円台半ばに小幅下落する一方、ユーロドルは1.13ドル台半ば近辺に反発した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月11日)

 新興国通貨は対ドルで売り優勢。ユーロの上昇を受けて東欧通貨は対ドルで底堅い動きとなったが、世界的な株安や原油安が新興国通貨の重石となった。

 MYRは対ドルで0.7%の下落。12月のマレーシア鉱工業生産は前年比+2.7%と市場予想を上回った。

 PHPは対ドルで変わらず。フィリピン中銀は市場予想通り政策金利を4.00%で据え置き。同中銀は声明でインフレは今年から来年にかけて目標レンジに回帰すると指摘。景気の下方修正リスクがあるとしたが、同中銀のテタンコ総裁は内需が堅調な動きを続けるとの見方を示し、グイニガンド副総裁は金融政策による景気への追加刺激の必要性はないと発言した。

 BRLは対ドルで1.6%の下落。2月10日のブラジルIPC-Sは前月比+1.80%と市場予想や前月を小幅上振れ。2月7日までのブラジル貿易収支は11.6億ドルの黒字と前月の黒字額を上回った。

 MXNは対ドルで1.8%の下落。12月のメキシコ鉱工業生産は前年比横ばいと3カ月連続で前年比横ばい圏での推移を続けた。

 HUFは対ドルで0.5%の上昇。1月のハンガリーCPIは前年比+0.9%と市場予想に反し、前月と同じ伸びに留まった。

 TRYは対ドルで0.3%の下落。12月のトルコ経常収支は50.7億ドルの赤字と赤字額がほぼ市場予想通り。ただし前月分の赤字は小幅ながら上方修正された。

 ILSは対ドルで0.3%の下落。1月のイスラエル貿易収支は5.6億ドルの赤字と赤字額が前年同月を小幅下回った。

 ZARは対ドルで小幅上昇。12月の南アフリカ製造業生産は前年比0.4%増と市場予想に反し3カ月ぶりの前年超えとなった。

 RUBは対ドルで1.8%の下落。2月5日時点のロシア金・外貨準備高は3767億ドルと前週から増加。12月のロシア貿易収支は110億ドルの黒字と黒字額が前年同月から21.0%も減少した。

ロンドンではキリスト教カトリックの「告解の火曜日」(別名、パンケーキ・デイ)に当たる2月9日にフライパンの上のパンケーキをひっくり返しながら走るパンケーキレースが行われたそうです。日本の場合、お盆の頃にお萩を食べながら走るのがいいかもしれませんが、暑いでしょうから、水筒も持参する必要がありそうですね。

本日もよろしくお願いいたします。

2016年2月11日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月10日)

 2月10日のロンドン市場はユーロ売り優勢の展開となった。ユーロドルは取引前半に1.12ドル台後半から1.13ドルちょうど近辺に上昇。前日終値水準で始まった欧州株は上昇基調で推移。ユーロが買われたが、その後、欧米債利回り格差が拡大。ユーロの高値警戒感も強く、取引中盤にユーロドルは1.12ドル台半ば近辺に下落。後半は一時1.12ドル台前半に下落後、1.12ドル台半ば近辺に反発するなど上値の重い動きとなった。

 ドル円は取引前半に115円ちょうど近辺から11.4円台後半に下落したが、中盤には115円ちょうど近辺に反発。後半は同水準でのもみ合いとなった。欧州株や米債利回りの上昇がドル円をサポートしたが、この日夜の米FRBイエレン議長の結果を見極めたいとの思惑もあり、ドル円は様子見姿勢が強かった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月10日)

 新興国通貨は一部中南米通貨を除き対ドルで上昇した。

 PHPは対ドルで0.4%の上昇。12月のフィリピン輸出は前年比3.0%減と市場予想に反し9カ月連続の前年割れとなった。

 CLPは対ドルで小幅下落。チリ中銀のトレーダーサーベイでは3カ月先の政策金利見通しが3.75%に上方修正。ただ半年先、1年後、2年後はいずれも前週と変わらずだった。

 BRLは対ドルで0.6%の下落。ブラジル中銀の週次サーベイでは今年末のインフレ見通しが上方修正。ただ政策金利やUSD/BRL見通しは前週と変わらずだった。

 MXNは対ドルで0.5%の下落。1月のメキシコANTAD既存店売上高は前年比8.6%増と2カ月連続で加速した。

 PENは対ドルで小幅下落。12月のペルー貿易収支は1.9億ドルの黒字と市場予想通り、6カ月ぶりの黒字。前月の赤字も下方修正された。

 RUBは対ドルで1.3%の上昇。2月8日の週のロシアCPIは前週比+0.2%で前週と同じだった。

 HUFは対ドルで小幅上昇。ハンガリー中銀は会合議事録(1月26日発表分)を公表。非伝統的な手法も含め追加緩和の可能性が示された。

やや気が重い方もいらっしゃるかもしれませんが、よい祝日をお過ごしください。

2016年2月10日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月9日)

 2月9日のロンドン市場はドルの上値が抑えられる展開となった。ドル円は取引前半に114円台後半から115円台半ばまで上昇。欧州株は前日終値水準で寄り付いた後、小幅プラス圏で推移。米債利回りが上昇基調で推移したこともあり、ドル円はドル買い優勢となった。しかし、取引中盤に入ると、ドル円は伸び悩み115円台前半で方向感に欠ける動き。後半に入ると欧州株がじり安の動きとなり、原油先物価格も下落基調で推移。ドル円は上値の重さが目立つようになり、終盤は115円ちょうど近辺に下落した。

 ユーロドルは取引前半に1.12ドルちょうどから1.11ドル台後半に下落。12月のドイツ鉱工業生産は前年比-2.2%と市場予想を上回る落ち込み。同月同国の経常収支も256億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。ユーロの重石となった。取引中盤に入るとユーロドルは1.11ドル台後半での推移。後半はドル売り優勢の動きとなり、ユーロドルは1.12ドル台前半に上昇した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月9日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨が底堅く推移する一方、原油安を受けてRUB、COP、MXNが対ドルで下落した。

 MXNは対ドルで0.6%の下落。1月のメキシコCPIは前年比+2.61%と市場予想を上回り、コアCPIは同+2.64%と2014年12月以来の高い伸びとなった。

 CLPは対ドルで0.4%の下落。1月のチリ自動車販売は前年比6.7%増と17カ月ぶりの前年超えとなった。

海洋研究開発機構と高知大は、東京・南鳥島付近の水深5500メートルを超える海底にレアメタルやレアアースを含むコバルトリッチクラストが広がっているのを確認したと発表したそうです。危ないから取りに行くのはやめた方がいいと思います。

2016年2月9日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年2月8日)

 2月8日のロンドン市場は円買いが続く展開となった。ドル円は117円台半ばから下落基調で推移し、取引後半は116円台半ばを小幅上回る水準での推移。欧州株がギリシャ株中心に大きく下げるなか、米債利回りや原油先物価格も下落。市場のリスク回避姿勢が強まる展開となり、ドル円は円買い・ドル売りの動きが続いた。

 ユーロドルは取引前半は1.11ドル台半ば近辺で小動きだったが、中盤にかけて1.11ドル台後半に上昇。しかし2月のユーロ圏・センティックス投資家信頼感が6.0と市場予想を下回り、昨年1月以来の低水準になると、ユーロドルは1.11ドル台後半で伸び悩み。取引終盤には1.11ドル台前半に急落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年2月8日)

 新興国通貨は一部東欧通貨を除き対ドルで下落。欧米株の下落や原油先物価格の下落など市場のリスク回避姿勢は強まり、新興国通貨も売り優勢となった。

 INRは対ドルで-0.4%の下落。昨年第4四半期GDPは前年比7.3%増と市場予想を上回ったが、上方修正された前期(7.7%増)からは減速。個人消費は同6.4%増と前期から加速。一方、設備投資は同2.8%増と5期ぶりの低い伸びとなった。

 CLPは対ドルで0.7%の下落。1月のチリCPIは前年比+4.8%と市場予想を上回り、5カ月ぶりの高い伸び。同月同国の貿易収支は6.9億ドルの黒字と市場予想通りの結果となった。

 MXNは対ドルで1.7%の下落。USD/MXNは一時18.8台と過去最高水準(MXN最安値水準)に達した。メキシコのビデガライ財務公債相は来年には原油安をヘッジする必要があると発言。また来年の財政支出削減は見送られる可能性があるとも述べた。1月のメキシコ自動車生産は前年比0.4%増と前月から急鈍化した。

 CZKは対ドルで0.5%の上昇。12月のチェコ鉱工業生産は前年比+0.7%と急鈍化。同月同国の貿易収支は5億コルナの黒字と市場予想に反し貿易黒字を維持した。1月のチェコ失業率は6.4%と市場予想を小幅下回ったが前月からは上昇した。

 HUFは対ドルで小幅下落。12月のハンガリー貿易収支は6.4億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を上回った。

 TRYは対ドルで1.0%の下落。12月のトルコ鉱工業生産は前年比+4.5%と市場予想を上回った。

 ILSは対ドルで0.2%の下落。イスラエル中銀は会合議事録(1月25日発表分)を公表。政策金利を0.10%で据え置く判断は全会一致だったことが判明した。

 RUBは対ドルで1.7%の下落。1月のロシア軽自動車売上高は前年比29.1%減と市場予想を上回る減少となった。

たぶんですが、東京地方では花粉が飛び始めていると思います。

2016年2月8日月曜日

財政支出の拡大を受けて上昇が期待されるポーランド・ズロチ(PLN)

 ポーランドでは明日(2月12日)、昨年第4四半期のGDPや1月のCPIなど数多くの指標が発表される。市場予想によると、GDPは前年比3.8%増(前期比1.12%増)と4年ぶりの高い伸びを記録する見込みとなっている。

 ポーランド景気は2013年後半から拡大基調を続けている。鉱工業生産販売は16カ月連続で前年比プラスとなっており、昨年12月は前年比6.7%増と堅調な伸びを示した。平均総賃金は前年比3%台、雇用は同1%台を維持。失業率は9%台後半と高めではあるが、2013年初めには14%を超えていたことを考えれば、まずまずの水準と言える。

 ポーランドの外需も堅調だ。昨年11月のポーランド輸出は前年比12.6%増と8カ月ぶりの高い伸び。12月も市場予想によれば前年比10%増程度の伸びを維持する見込みだ。一方、輸入は前年比5%程度の伸びに収まっており、貿易収支は黒字基調となっている。

 一方でポーランドのインフレは弱いままだ。昨年12月のポーランドCPIは前年比-0.5%と18カ月連続の前年比マイナス。市場予想によれば1月も同-0.5%と前年割れが続く見込みである。原油安に加え、耐久消費財も下落基調で推移。インフレ期待も前年比+0.2%程度で安定している。

 インフレは弱いものの、ポーランド中銀は政策金利を今後も当面、据え置く意向を示している。同中銀は昨年3月に政策金利を50bp引き下げ1.50%としてから、今年2月の会合まで同水準で据え置き。同中銀のベルカ総裁は、2月の会合後の会見で、政策金利を変更する余地はないと発言した。

 ポーランド政府は財政拡大を指向していると言われている。8年ぶりに政権に復帰した与党「法と正義」は、昨年10月の総選挙で児童扶養控除の拡大や退職年齢の引き下げといった財政支出の拡大を公約。ただ財源は明確ではなく、欧州委員会はポーランドの財政赤字(GDP比)が、今年の2.8%から来年は3.4%へと拡大するとの見通しを示している。

 経済学の教科書では、金融政策が引き締められる一方で、財政支出が拡大する国の通貨は、上昇しやすいとされている。1980年代に米FRBがインフレ抑制のために利上げを続ける一方、レーガン政権は対ソ戦略として軍事費を拡大。この結果、ドルが大きくしたのは、その一例となる。反対の例としては、金融政策が緩和される一方で、財政支出は緊縮気味の日本やユーロで通貨が下落した例がある。

 このロジックをポーランドに当てはめると、金融政策が今後当面、引き締めにも緩和にも動かないが、財政支出が拡大気味となれば、ポーランド・ズロチ(PLN)には上昇バイアスがかかりやすいことになる。

 EUR/PLNは、2015年4月に3.96台後半の安値を付けてから上昇(PLN安)基調で推移。今年1月21日には4.51台前半と約4年ぶりの高値(PLN安)を記録した。その後EUR/PLNは、ユーロ売り・PLN買いの動きに転じ、足元では4.40ちょうどを挟んでのもみ合いとなっているが、今後もPLN外の動きは続くと期待される。下(PLN買い)に向けての次の節目は、直近安値の4.37台前半と、昨年末に記録した4.22台前半。ECB追加緩和観測などでユーロ売りの動きも加われば、4.10ちょうど近辺や、昨年の安値(3.96台後半)も期待される。