2016年12月10日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月9日)



 12月9日のロンドン市場はドルが取引中盤まで様子見姿勢が続いたが、後半に入り上昇した。取引中盤までドル円は114円台半ば近辺、ユーロドルは1.06ドル台前半でそれぞれ小動き。ドイツ株は小幅安となり、米債利回りも低下したが、ドルは下値の堅い動きを続けた。

 取引後半に入り、米債利回りが小幅反発すると、ドルは上昇基調で推移し、ドル円は終盤に115円ちょうど近辺と2月10日以来となる115円台を回復。一方、ユーロドルは1.05ドル台後半に下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月9日)

 新興国通貨はRUB、CLPを除き対ドルで下落した。

 PHPは対ドルで小幅下落。10月のフィリピン貿易収支は21.6億ドルの赤字と、赤字額が市場予想を上回り、6カ月ぶりの高水準に拡大。輸出が前年比3.7%増と市場予想に反し前月から鈍化したことが響いた。

 CNYは対ドルで0.3%の下落。11月の中国CPIは前年比+2.3%と市場予想を小幅上振れ。同月同国のPPIは同+3.3%と2011年10月以来の高い伸びに加速した。

 MYRは対ドルでほぼ変わらず。10月のマレーシア鉱工業生産は前年比+4.2%と市場予想を上回った。

 INRは対ドルで小幅下落。10月のインド鉱工業生産は前年比-1.9%と市場予想に反し、前年割れとなった。

 BRLは対ドルで0.2%の下落。12月7日のブラジルFIPE・CPIは前月比+0.18%とほぼ市場予想通り。12月のブラジルIGP-M(一次速報値)は前月比+0.20%と市場予想を小幅上振れ。11月のブラジルIPCAは前年比+6.99%と市場予想を小幅下回り、2014年12月以来の低い伸びに鈍化した。

 MXNは対ドルで0.4%の下落。11月のメキシコ名目賃金は前年比4.5%増と7カ月ぶりの高い伸びに加速した。

 COPは対ドルで小幅下落。コロンビア中銀は会合議事録(11月26日結果発表分)を公表。政策金利の据え置きを支持したメンバー5名は利下げを開始する前にインフレが目標水準に回帰する可能性についてより詳細な情報を得ることが重要だと指摘。他メンバーからは賃金のインフレ連動(インデグゼーション)のリスクを注視しているとの指摘がなされるなど、タカ派色の強い内容となった。

 ZARは対ドルで1.0%の下落。第3四半期の南アフリカ経常収支は1758億ランドの赤字(GDP比4.1%の赤字)と赤字額が市場予想を大きく上回った。

 CZKは対ドルで0.4%の下落。11月のチェコCPIは前年比+1.5%と市場予想を上回り、2013年6月以来の高い伸びに加速した。

よい週末をお過ごしください。

2016年12月9日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月8日)



 12月8日のロンドン市場はユーロとポンドが上昇。一方、円は方向感に欠ける動きを続けた。ユーロドルは取引前半に1.07ドル台後半でもみ合い。中盤に入り米債利回りが上昇基調を強めたが、ユーロドルは1.08ドルちょうど近辺に上昇。後半は1.08ドルちょうど手前で推移した。ECB理事会の結果発表を控え、テーパリング実施期待から、ユーロは買い優勢となった。

 ポンドドルは取引前半に1.26ドル台半ば近辺から1.26ドル台前半に下落したが、中盤に1.27ドルちょうどに上昇。後半は1.27ドルちょうど近辺で推移していたが、終盤に1.26ドル台後半に小幅下落した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月8日)

 新興国通貨は対ドルでマチマチ。東欧通貨の下げが目立った。

 THBは対ドルで小幅上昇。11月のタイ消費者信頼感は72.3と2カ月連続で低下した。

 CNYは対ドルで0.2%の下落。11月の中国貿易収支は446.1億ドルの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。輸出が前年比0.1%増と前年割れを回避したものの、輸入が同6.7%増と急増し、貿易収支を悪化させた。

 INRは対ドルで0.4%の上昇。11月のインド自動車販売は前年比0.3%増と2カ月連続で前年並みが続いた。

 MXNは対ドルでほぼ変わらず。11月のメキシコCPIは前年比+3.31%とほぼ市場予想通り。コアCPIも同+3.29%と2014年11月以来の高い伸びに加速した。

 TRYは対ドルで1.5%の下落。10月のトルコ鉱工業生産は前年比+2.0と市場予想を小幅上振れ。12月2日のトルコ非居住者国債投資は8500万ドルの売り越しと売り越し額が前週から縮小した。トルコのユルドゥルム首相は輸出業者を中小企業を対象にした政府が最大100%保障する2500億リラ規模の融資プログラムを創設すると発表した。

 CZKは対ドルで1.4%の下落。11月のチェコ失業率は4.9%と市場予想や前月を小幅下回った。

 HUFは対ドルで1.7%の下落。11月のハンガリーCPIは前年比+1.1%と市場予想を小幅下振れ。10月のハンガリー貿易収支は8.9億ドルの黒字と、黒字額が市場予想を小幅上回った。

 ZARは対ドルで1.4%の下落。10月の南アフリカ鉱物生産量は前年比2.9%減と市場予想に反し前年割れ。同月同国の製造業生産は同-2.7%と2014年7月以来の大幅な低下となった。

 RUBは対ドルで小幅下落。12月2日のロシア金・外貨準備高は3853億ドルと前週から小幅減少。11月のロシア軽自動車売上高は前年比0.6%増と約2年ぶりに前年越えとなった。

ニュージーランドのアジア系男性が、パスポートの顔写真認識ソフトによって目を閉じているとみなされ、不適切な写真としてパスポート更新を拒否される出来事があったそうです。私は学生証用の写真として舌を出した表情の写真を提出したところ、大学の教務課から不適切だから写真を取り直すようにと説教されたことがあります。

2016年12月8日木曜日

リスクオンムードを一変させる可能性がある中国・外貨準備の減少

 中国景気の安定感が増している。11月の中国・製造業PMIは51.7と、2014年7月以来の高水準に上昇。同月同国の非製造業PMIも54.7と、2014年6月以来の高水準に上昇し、内需が拡大基調で推移していることを示した。

 足元では内需だけでなく、外需も(ようやく)底打ち感を強めつつある。本日(12月8日)発表された11月の中国・輸出(ドル建て)は前年比0.1%増と、市場予想に反し8カ月ぶりに前年割れを回避。元建てでは同5.9%増と3カ月ぶりに前年越えとなり、第4四半期GDPも前年比6.7%程度の増加を維持する見方が強まった。

 中国景気の安定は、金融市場のリスク選好姿勢(いわゆるリスクオン)をサポートしている。米国株は、昨日もダウ30種平均、S&P500ともに過去最高値を更新。米債利回りは先週後半から頭打ち感が強まっているものの、ドル円は113~114円台を概ね維持するなど、円を買い戻す動きがみられない。このまま市場のリスクオンが続けば、来週15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決まり、来年(2017年)も2~3回の利上げ見通しが示唆されたとしても、昨年の12月のように米国景気(ひいては世界景気)の先行き懸念が強まることもないだろう。

 ただ、中国景気の安定感が増しているにもかかわらず、中国の資本流出は続いており、中国当局による金融緩和効果を相殺している。11月の中国外貨準備は3兆516億ドルと、5カ月連続で減少し、2011年3月以来の低水準に落ち込んだ。中国当局は、資本流出による元安圧力を和らげるために、外貨準備を使った元買い介入を止めることができない。

 中国の外貨準備は依然として3兆ドルを超え、世界最大規模にあることから、元買い介入は当分、続けることができるとの見方も一部にある。しかし中国が保有する米国債は9月時点で1兆1600億ドルに過ぎない。もちろん中国当局は、外貨準備として米国以外の国債も保有しているだろうが、世界最大級の発行規模を誇る米国債よりも多額の他国債を保有しているとは考えにくく、中国当局が保有する米国以外の国債は、せいぜい3千億ドル(保有米国債の半分弱)程度だろう。つまり中国当局が元買い介入に利用できる流動性の高い外貨準備は1兆5千億ドル程度と、中国の対外純資産額とほぼ同額程度と推察される。残りの外貨準備は、他国への融資や直接投資といった流動性の低いものと考えられる。

 中国が保有する流動性の高い外貨準備が、1兆5千億ドル程度であったとしても、その一部は対外負債の引き上げへの対応や輸入決済のために、準備資産として保有し続ける必要がある。準備資産として保有し続ける必要がある外貨準備の規模は、試算方法によって幅があるものの、中国の経済規模から考えて1兆ドル程度は少なくとも必要との見方が有力で、この見方が正しいとすれば、元買い介入として使える中国の外貨準備は、せいぜい5千億ドル程度となる。今年6月から11月の5か月間で中国の外貨準備は1500億ドル(月平均で300億ドル)減少していることから、中国当局による元買い介入は、あと16カ月(1年4カ月)しか続けられないことになる。

 外貨準備の減少が続き、中国当局による元買い介入が続けられないとの見方が広がれば、投機的に人民元を売る動きも強まり、元の先安観を背景に中国の資本流出も拡大する可能性が高くなる。このような事態となれば、中国景気の先行き懸念も一気に強まると予想され、市場のムードもリスクオンからリスクオフ(リスク回避姿勢)に一転するだろう。中国の外貨準備の減少には目を光らせる必要がある。

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月7日)



 12月7日のロンドン市場はポンドが下落。一方で円は買い優勢となった。ポンドドルは取引前半に1.26ドル台後半から1.26ドル台前半に下落。ただ、11月の英ハリファックス住宅価格が前年比+6.0%とほぼ市場予想通りで前月から加速すると、ポンドドルは1.26ドル台前半で下げ止まった。

 しかし取引中盤に発表された10月の英鉱工業生産が前年比-1.1%と市場予想に反し前年割れとなると、ポンドは再び売り優勢の動き。ポンドドルは1.26ドル台前半から1.26ドルちょうど近辺に下落。後半は1.26ドルちょうど近辺でのもみ合いを続けた。
 一方、ドル円は114円台前半から下落基調が続き、後半には一時114円割れ。終盤は114円ちょうど近辺に反発したが、上値は抑えられた。ロンドン市場に入り、米債利回りは低下基調で推移。ドイツ株はプラス圏で堅調に推移したものの、ドル円はドル売り・円買い優勢の展開が続いた。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月7日)

 新興国通貨は対ドルで買い優勢。EMEA通貨の上昇が目立った。

 MYRは対ドルでほぼ変わらず。10月のマレーシア貿易収支は97.6億リンギットの黒字と、黒字額が市場予想を大きく上回り、昨年3月以来の大きさに拡大。輸入が前年比6.6%減と大幅に減少したことで貿易黒字が膨らんだ。

 TWDは対ドルで小幅上昇。11月の台湾貿易収支は42.7億ドルの黒字と黒字額が市場予想を大きく上振れ。輸出が前年比12.1%増と大きく増加したことで貿易黒字も拡大した。

 INRは対ドルで0.4%の上昇。インド中銀は一部市場予想に反し、レポレートを6.25%、れバースレポレートを5.75%でそれぞれ据え置き。決定は6対0の全会一致。同中銀は声明で金融政策は緩和スタンスのままであると指摘。また同中銀は粗付加価値(GVA)の16年度見通しを従来の7.6%から7.1%に引き下げた。

 CNYは対ドルで小幅上昇。11月の中国外貨準備高は3兆516億ドルと市場予想を下回り、2011年3月以来の低水準に減少した。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.4%の上昇。11月のインドネシア外貨準備高は1114.7億ドルと2カ月連続で減少した。

 BRLは対ドルで0.5%の上昇。11月のブラジルIGP-DIは前年比+6.77%と、ほぼ市場予想通りで、昨年6月以来の低い伸びに鈍化。同月同国の商品価格指数は同-3.99%と4カ月連続の前年割れだったが、低下率は前月から大きく縮小した。

 CLPは対ドルで1.1%の上昇。11月のチリCPIは前年比+2.9%と市場予想通り、前月から小幅加速。同月同国の貿易収支は4300万ドルの黒字と黒字額が市場予想を小幅下回った。

 CZKは対ドルで0.4%の上昇。10月のチェコ鉱工業生産は前年比-1.7%と市場予想に反し前年割れ。同月同国の貿易収支は155億コルナの黒字と黒字額が市場予想を下回り、建設業生産は前年比8.5%減と減少率が前月から拡大した。

 HUFは対ドルで0.2%の上昇。ハンガリー中銀は会合議事録(11月22日結果発表分)を公表。政策金利の据え置きは全会一致の決定だったことが判明した。

 PLNは対ドルで1.0%の上昇。ポーランド中銀は市場予想通り政策金利を1.50%で据え置き。同中銀は声明で第4四半期の成長率は減速が続いていると指摘。インフレは緩やかに加速しており、現在の政策金利は均衡を保つのに役立っているとの認識を示した。

 ZARは対ドルで1.0%の上昇。11月の南アフリカSACCI企業景況感は93.9と前月から小幅上昇した。

 RUBは対ドルで0.8%の上昇。12月5日のロシアCPI(週次)は前週比+0.1%と前週から変わらず。11月のロシア外貨準備高は3853億ドルと市場予想を下回った。

ロンドンのマダム・タッソーろう人形館で、エリザベス女王や英王室一家のろう人形が、チャリティー活動の一環としてクリスマス柄のセーター姿に衣装替えされたそうです。私もクリスマス柄のセーターを着て出社したいので、昼休みに毛糸を買いに行こうと思います。

2016年12月7日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月6日)



 12月6日のロンドン市場はユーロが取引前半に上昇したものの、終盤に反落。円相場は方向感に欠ける展開となるなど、様子見姿勢が強かった。取引序盤に発表された10月のドイツ製造業受注は前年比6.3%増と急増。指標発表後、ユーロドルは上昇基調で推移し、1.07ドル台前半から1.07ドル台後半に上昇した。ただ取引中盤のユーロドルは1.07ドル台後半で上値が抑えられる動き。第3四半期のユーロ圏GDP(改定値)は前年比1.7%増と市場予想や速報値を小幅上回ったが、市場の反応は限定的だった。取引終盤に米債利回りが小幅上昇すると、ユーロドルは1.07ドル台前半に反落し、ロンドン市場序盤の水準に戻した。

 ドル円は取引序盤に114円台前半から113円台後半に下落したが、その後持ち直し、後半には再び114円台前半に浮上。しかしドル買い・円売りの動きは続かず、終盤は114円ちょうど近辺でもみあいとなった。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月6日)

 新興国通貨は対ドルで方向感に欠ける展開。東欧通貨が軟調だった一方で、中南米通貨は底堅く推移した。

 TWDは対ドルで0.2%の上昇。11月の台湾CPIは前年比+1.97%と市場予想を上回り、今年3月以来の高い伸びに加速。同月同国のWPIも同-0.28%と2014年9月以降、最も低い低下率に縮小した。

 PHPは対ドルで0.2%の上昇。11月のフィリピンCPIは前年比+2.5%と市場予想を上回り、昨年2月以来の高い伸びに加速した。

 IDRはBloombergによると対ドルで0.4%の上昇。11月のインドネシア消費者信頼感は115.9と前月から低下したが、昨年3月以来の高水準を維持した。

 BRLは対ドルで0.3%の上昇。ブラジル中銀は会合議事録(12月1日結果発表分)を公表。インフレが目標レンジに収束することは緩やかな利下げ継続と整合的であると指摘。景気回復にリスクがある場合やインフレ見通しに改善がみられる場合、より大幅な利下げが許容されるとの見方も示された。また一部メンバーは前科会合より大幅な利下げが好ましいとの見方を示した。

 MXNは対ドルで1.0%の上昇。11月のメキシコ消費者信頼感は84.4と市場予想を上回ったが、前月からは低下した。

 COPは対ドルで1.2%の上昇。11月のコロンビアCPIは前年比+5.96%と市場予想通りで、昨年10月以来の6%割れとなった。

 CLPは対ドルで0.3%の上昇。10月のチリ名目賃金は前年比5.1%増と市場予想や前月を上回った。

 ZARは対ドルで0.5%の上昇。第3四半期の南アフリカGDPは前年比0.7%増と市場予想通り。ただ前期比年率では0.2%増と前期の同3.5%増から急鈍化した。

 HUFは対ドルで0.2%の下落。10月のハンガリー鉱工業生産は前年比-2.1%と市場予想に反し、2カ月連続の前年割れとなった。

 CZKは対ドルで0.4%の下落。10月のチェコ小売売上高は前年比0.5%増と市場予想を大きく下回った。

 RUBは対ドルで変わらず。11月のロシアCPIは前年比+5.8%と市場予想を小幅下振れ。コアCPIは同+6.2%と市場予想通り、5カ月連続で鈍化した。

大分県の畑で行方不明になっていた2才の女児が山中で無事発見されました。よかったですね!

2016年12月6日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2016年12月5日)



 12月5日のロンドン市場は円安、ユーロ高の展開となった。ドル円は113円台半ば近辺から取引後半には114円台半ば近辺に上昇。ただ終盤は伸び悩み114円台前半で推移した。ドイツ株はプラスで始まり、その後も堅調に推移。米債利回りは序盤に大きく上昇し、その後も底堅く推移するなど、ドル円の上昇を後押しした。

 ユーロドルは取引前半に1.05ドル台後半から1.06ドル台半ば近辺に上昇。イタリア国民投票での改憲否決やレンティ首相の辞任表明などで金融市場の動揺が懸念されたが、イタリア株は一時プラスに転ずるなど落ち着いた反応。ユーロの買い戻しを促した。

■ロンドン・NY市場の新興国通貨(2016年12月5日)

 新興国通貨は一部アジア通貨を除き対ドルで上昇。中南米通貨や東欧通貨の上昇が目立った。

 BRLは対ドルで1.6%の上昇。ブラジル中銀の週次エコノミストサーベイでは来年末のUSD/BRL見通しが3.45に上方修正。一方で政策金利見通しは10.50%に下方修正された。

 CLPは対ドルで0.8%の上昇。10月のチリ経済活動指数は前年比-0.4%と市場予想に反し前年割れ。11月のチリIMCE企業景況感は40.97と2カ月連続で低下した。

 MXNは対ドルで0.4%の上昇。9月のメキシコ総設備投資は前年比0.7%増と前月から鈍化した。

 TRYは対ドルで変わらず。11月のトルコCPIは前年比+7.00%と市場予想を下振れ。一方、同月同国のPPIは同+6.41%と昨年9月以来の高い伸びに加速した。

 ZARは対ドルで0.6%の上昇。11月のスタンダード銀行南アフリカPMIは50.8と前月から小幅上昇した。

 CZKは対ドルで1.1%の上昇。第3四半期のチェコ平均実質賃金は前年比4.0%増と市場予想を上回り、前期から加速した。

 HUFは対ドルで0.9%の上昇。10月のハンガリー小売売上高は前年比2.6%増と市場予想を下回った。

出版社・三省堂が発表した2016年の新語大賞は「ほぼほぼ」とのこと。「ぼぼぼぼ」ではないので気を付けてください。

2016年12月5日月曜日

新たな安値圏を形成すると思われるブラジル・レアル(BRL)

 ブラジル・レアル(BRL)が下げ渋りの動きとなっている。BRLは、米大統領選(11月8日)に対ドルで3.16台と10月28日以来のBRL高水準を付けたが、9日から11日は売りが先行。11日には一時3.50を上抜けし、約5カ月ぶりのBRL安を記録した。

 しかし翌週からBRLは他新興国に比べ下げ渋りが目立ち、11月22日には一時3.33台までBRL高水準を記録。先週後半は売り優勢となったものの、先週末(12月2日)は3.47台で終わり、11日に付けた安値を上回っている。

 ブラジル当局はBRL安の進展を容認していないようだ。ブラジル中銀は2日、来年1月期限の7.5億ドル相当の為替スワップをロールオーバーし、約1週間ぶりのBRL買い介入。日本時間12月1日の金融政策決定会合(COPOM)では、2会合連続で利下げ決まったが、利下げ幅は25bpと小幅だった。COPOM声明でもあったように、新興国経済にとって都合がよかった外部環境(≒米利上げ先送り、ドル伸び悩み)が終焉する可能性が高く、大幅利下げによるBRL安の進展がインフレ圧力の強まりにつながりかねない点を考慮したと考えられる。

 ただ一方、でブラジル景気は改善の兆しが見られないままだ。第3四半期のブラジルGDPは前期比0.8%減と、マイナス幅が前期から拡大。金利高で個人消費の減少が続く中、テメル政権下での緊縮財政路線の結果、政府消費もマイナスとなった。10月のブラジル鉱工業生産は前年比7.3%減と減少率が拡大するなど、第4四半期もマイナス成長が続くとの見方を強めた。

 ブラジルの対外収支にも改善に一服感が見られつつある。10月のブラジル経常収支は33.4億ドルの赤字と、赤字額が前月から6倍超も拡大。11月の貿易収支は47.6億ドルの黒字と、黒字額が市場予想を上回ったが、黒字拡大ペースは鈍化しており、ブラジルの対外収支がさらに改善すると期待するのは難しい。

 ブラジル中銀は、景気の改善を目指すべく、今後も緩やかながら利下げを続けるだろう。この結果、高金利というBRLのサポート要因は、時間とともに剥落することになる。利下げに伴い、ブラジル景気が回復に向かえば、利下げ継続によるBRL安圧力も幾分かは緩和するだろうが、テメル政権下の緊縮財政路線が続くとなると、景気の改善ペースも緩やかなものにならざるを得ない。

 上述したようにUSD/BRLは3.50~3.51近辺がレジスタンスとなっているが、ここを上抜けするのは時間の問題だろう。1月21日の高値(4.172近辺)から8月10日の安値(3.114近辺)の半値戻しである3.643近辺や、61.8%戻し水準である3.768近辺は、来年3月末までに到達可能な水準に思われる。