2017年3月15日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月14日)



 3月14日のロンドン市場はユーロが軟調に推移する一方、円は下値の堅い動きを見せた。

 ユーロドルは取引序盤に1.06ドル台前半から1.06ドル台半ば近辺に上昇したが、ユーロ買いの動きは続かず、その後、1.06ドル台前半に反落した。取引中盤に発表された1月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+0.6%と市場予想を下振れ。同時に発表された3月のドイツZEW景況感指数は+12.8と前月から上昇したものの、こちらも市場予想を下回る水準。ユーロドルは1.06ドル台半ば近辺に小幅上昇したものの、取引前半と同様にユーロ買いの動きは続かず、取引後半は1.06ドル台前半でじり安の動きとなった。

 ドル円は取引序盤に115円ちょうど近辺から115円台前半に上昇。ロンドン市場に入り米長期債利回りが小幅高となったが、その後、一転して低下基調で推移。ドイツ株も小幅ながらマイナス圏で推移すると、ドル円は115円ちょうど近辺に小幅下落。後半も同水準での推移となったが、終盤に115円割れとなるなど、ドル円は上値の抑えられる展開となった。

 ポンドも上値が抑えられる動きとなった。東京市場の終盤にポンドドルは1.22ドルちょうどから1.21ドル台半ば近辺に急落。特段のポンド売り材料はなかったが、前日の英下院でのEU離脱通知の承認やスコットランドの独立の是非を問う住民投票に関する報道が再認識され、ロンドン市場に近づき売りの動き強まったとみられた。ロンドン市場に入ると、ポンドドルは1.21ドル台半ば近辺から1.21ドル台前半に一段安。その後のポンドドルは1.21ドル台前半で方向感に欠ける動きを続けた。

 NY市場は取引前半に円が上昇。後半はユーロが下落する展開となった。

 取引前半にドル円は115円ちょうど近辺から下落基調で推移し、中盤に近づくころには114円台半ば近辺まで下落。一方、ユーロドルは1.06ドル台前半でもみ合いを続けた。NY市場に入り発表された2月の米PPIは前年比+2.2%と市場予想を上回り、コアPPIは同+1.5%と市場予想通り前月から加速したが、米債利回りは原油安を受けて低下基調で推移。ドル円はドル売り・円買いの展開となった。

 取引中盤に入り米債利回りが下げ止まると、ドル円は114円台後半に反発し、ユーロドルも1.06ドル台半ば手前に小幅上昇。しかしフランス大統領選候補のフィヨン元首相が公金横領の罪で起訴されたと報じられると、ユーロは売りが先行。ユーロドルは1.06ドルちょうど近辺まで下落基調で推移。一方、ドル円は114円台後半で底堅く推移した。

 一部米系メディアは、関係者の話としてライアン米下院議長は共和党がまとめた医療保険制度改革法(オバマケア)撤廃・代替法案について、無保険者が大幅に増加するとの試算を踏まえた上で、大きな修正は加えない方針を固めたと報道。無保険者が2018年に1400万人増加するとの議会予算局試算は、同年に中間選挙を控えた共和党を苦しい立場に追い込む可能性があるとの見方も報じた。

 OPECはサウジ中心に減産を続けているが、米国など非OPECは増産。原油先物価格は47ドル台と昨年11月末以来の低水準に落ち込んだ。昨日から始まったFOMCでは利上げが確実視されているが原油安で米債利回りは低下。オバマケア撤廃見送り観測も強まり、トランプ政権による財政刺激策に対する期待も後退している。本日東京市場でもオランダ総選挙、FOMC結果発表などを控え様子見姿勢が続くとみられるが、ドル円は115円台への回復が難しいとみられる。

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