2017年3月18日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月17日)



 3月17日のロンドン市場は、取引後半にドルが軟調になる中、ユーロが下落するなど、やや不安定な動きとなった。

 ドル円は113円台前半から113円ちょうど近辺に下落基調で推移。東京市場でにじり安の動きだった米債利回りはロンドン市場に入り下げ止まり。しかしドイツ株が下げて始まったことでドル円は上値の重い動き。後半に入り米債利回りが低下に転ずると、ドル円もドル売り優勢となった。

 ユーロドルは取引中盤まで1.07ドル台後半で方向感に欠ける動き。1月のユーロ圏貿易収支(季調値)は157億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下回り、2015年3月以来の低水準に縮小したが、ユーロの反応は限定的だった。取引後半に入り、一部フランス系の調査会社が、フランス大統領選世論調査を発表。第1回投票でルペンの支持率が小幅ながら上昇すると、ユーロは売りが先行し、ユーロドルは1.07ドル台前半に急落。その後も同水準で推移した。

 NY市場は取引前半に円高が進展。中盤以降は円、ユーロともに動意に欠ける展開が続いた。

 取引序盤はドル円が113円ちょうど近辺、ユーロドルは1.07ドル台前半で、それぞれ小動き。その後、発表された2月の米鉱工業生産は前月比横ばいと市場予想を小幅下振れたが市場の反応は限定的だった。

 取引中盤に近づき発表された3月のミシガン大消費者信頼感(速報値)は97.6と市場予想を上回ったが、1年後の期待インフレは2.4%と前月から鈍化。ほぼ同時に発表された2月の米労働市場情勢指数は1.3と市場予想に反し前月と変わらずだった。

 指標発表後、米債利回りは低下し、ドル円は112円台後半に下落する一方、ユーロドルは1.07ドル台半ば近辺に上昇。取引中盤に入り米国株がマイナス圏に落ち込むと、米債利回りは一段の低下となり、ドル円は112円台半ば近辺に低下。ただユーロドルは1.07ドル台前半で上値が重くなった。

 取引後半に入ると、米債利回りは下げ止まり、ドル円は112円台後半に小幅上昇するが上値は抑えられたまま。ユーロドルは一時1.07ドル台半ばに小幅反発したが、終盤には再び1.07ドル台前半に下落した。

 トランプ政権として初めてとなる予算教書は、国防費を大幅に増やすことが注目されたが、大規模減税の提案に対する市場の反応は限定的。予算教書発表翌日の17日の米債利回りの動きを見る限り、トランプ政権下での財政支出期待は、昨年11月から12月にかけての時期に比べて後退したかのように思える。

 来週はシカゴ連銀など主要地区連銀総裁だけでなくFRBイエレン議長の講演も予定されている。緩やかなペースでの利上げ継続という考え方が改めて確認されるにとどまるとみられ、地区連銀総裁発言やイエレン議長の発言でドル買いの動きが大きく強まるとも期待しにくい。

 ドル円は昨年11月の米大統領選の結果判明以降、終値ベースで初めて100日移動平均線を割り込んだ。ドル買い材料を見出しにくいこともあり、来週のドル円は113円台半ばや114円ちょうどが強力なレジスタンスとして機能すると予想される。

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