2017年3月21日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月20日)



 3月20日のロンドン市場は、ドルがじり高の動きとなった。

 ドル円は取引序盤に112円台後半から112円台半ば近辺に下落。この日は日本が祝日で休場。ロンドン市場に入り、米債利回りが低下して始まったことで円買いの動きが強まった。しかし、その後、米債利回りは先週末終値水準で持ち直し。ドル円は取引中盤に112円台後半に反発。後半は同水準で底堅く推移した。

 ユーロドルは下落基調で推移し、1.07ドル台後半から1.07ドル台半ば近辺に下落。2月のドイツPPIは前年比+3.1%と2011年12月以来の高い伸びとなったが、市場予想を下振れ。取引中盤に発表された第4四半期のユーロ圏労働コストは前年比1.6%増と2期連続で加速したが、いずれもユーロドルの下落を止めることができなかった。

 ポンドは取引序盤に上昇したが、終盤には売り戻された。この日はロンドン市場の時間帯に英国で主だった経済指標の発表がなかったが、ポンドドルは取引序盤に1.24ドルちょうど手前から1.24ドル台前半に上昇。ただ、その後は上値が抑えられ、1.24ドルちょうどを小幅上回る水準で推移した。取引終盤に入り、英首相報道官が英国が3月29日にEU離脱勧告を行う意向を表明。その後、ポンドドルは1.23ドル台後半に下落した。

 NY市場は円高基調が続く中、ユーロは軟調に推移した。

 取引前半のドル円は112円台後半で上値の重い動き。一方、ユーロドルは1.07ドル台半ば近辺で方向感に欠ける動きを続けた。2月のシカゴ連銀全米活動指数は0.34と市場予想や前月を大きく上振れ。シカゴ連銀のエバンス総裁は一部米系メディアとのインタビューでインフレが加速するとの確信を強めていると発言。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁もインタビューで利上げの前にバランスシートの縮小を主張したが、労働市場の改善を待つ余地があり、利上げやバランスシートの縮小を急ぐ必要がないと発言。これらを受けて米債利回りは低下基調で推移。円を買い戻す動きをサポートした。

 取引中盤に入り、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁はインフレが多少オーバーシュートするのは適切であると発言。今年は3回を超える利上げを否定することはできないと述べたが、米債利回りの低下は継続。ドル円は112円台半ば近辺まで下落したが、ユーロドルは1.07ドル台半ば近辺での推移を続けた。

 後半に入っても米債利回りはじり安の動き。ドル円は112円台半ば近辺で上値が抑えられ、ユーロドルは1.07ドル台前半まで下げた後、1.07ドル台半ばに反発した。

 FRB地区連銀総裁の発言が相次ぎ、多くは今年3買いの利上げが見込まれるとの見方を表明したが、利上げやバランスシートの加速を否定する意見も多く、以前にFRBイエレン議長が述べたように、インフレが若干ながらも2%を超えても容認する姿勢を示した。

 利上げペースが加速せず、インフレ加速を容認するとなれば、ドル買いの動きが抑えられるのも自然。米国株も伸び悩んでおり、本日東京市場でのドル円は上値の重い展開が予想される。

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