2017年3月8日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年3月7日)



 3月7日のロンドン市場はドルが対欧州通貨中心に買い優勢の展開となった。

 ドル円は取引前半に114円ちょうどから113円台後半に下落したが、中盤には114円ちょうどに反発した。ドイツ株は前日終値水準で始まったが、その後、小幅ながらプラス圏に浮上。米債利回りが上昇したこともドル円を下支えした。ただ後半に入ると、ドイツ株は上げ幅を縮め、再び前日終値水準での推移。米債利回りも低下に転じ、ドル円は114円ちょうど手前で上値の抑えられる動きとなった。

 ユーロドルは取引序盤に1.05ドル台後半から1.06ドルちょうどに上昇。取引序盤に発表された1月のドイツ製造業受注は前年比0.8%減と市場予想を下回ったが、ドイツ当局は落ち込みは管理可能なものとコメント。ユーロ売りの反応は見られなかった。

 しかし、ユーロ買いの動きが一巡すると、米債利回りの上昇もあってユーロドルは一転して下落基調での推移。後半に入ると1.05ドル半ば近辺まで下落した。後半に入り、米債利回りが低下に転ずると、ユーロドルは1.05ドル台後半に小幅反発したが、上値は抑えられた。

 ポンドは下落基調で推移。ポンドドルは1.22ドル台前半から1.22ドルちょうど近辺に下落した。2月の英ハリファックス住宅価格は前年比+5.1%と市場予想を下振れ。EU離脱法案を審議中の英上院においてメイ英首相が多数派確保に難航しているとの見方もポンドを下押しした。

 OECDは世界経済見通しを公表。世界の成長率見通しは今年が3.3%、来年が3.6%と前回11月時点と変わらずだった。

 NY市場は米債利回りの上昇を背景にドルが底堅く推移した。

 取引序盤のドル円は114円ちょうど手前から114円ちょうどに小幅上昇。一方、ユーロドルは1.05ドル台後半で小動きを続けた。NY市場に入り低下していた米債利回りが再び上昇。ドル買い優勢の展開となった。

 取引中盤に近づき発表された1月の米貿易収支は485億ドルの赤字と市場予想通りで、2012年3月以来の大幅赤字を記録。これを受けて米債利回りは小幅下落したが、ドル円は114円ちょうど近辺で下値の堅い動き。ユーロドルは1.05ドル台後半で上値が重くなった。

 取引中盤に入ると、米債利回りは小幅反発。ドル円は114円ちょうど近辺で膠着感を強める動き。ユーロドルは1.05ドル台後半で強含んだ。

 取引後半に入り、米債利回りが高止まると、ドル円は114円ちょうどを挟んで小幅上下動。ユーロドルは1.05ドル台後半で再び上値が重くなった。

 カナダドルは軟調な動きが続いた。取引前半のドルカナダは1.34ちょうど近辺から1.34台前半に上昇。取引中盤に発表された2月のカナダIvey購買部協会指数は55.0と市場予想を下回り、6カ月ぶりの低水準となったが、カナダドル売りの動きは見られず、ドルカナダは1.34台前半で小動きを続けた。

 1月の米貿易赤字は市場予想通りで約5年ぶりの大きさ。ロス米商務長官は数か月内に好ましくない貿易合意を再交渉し、貿易の実行に新たなエネルギーを注ぎ込むとする声明を公表。米貿易赤字の削減に改めて強い意欲を示した。

 ただロス米商務長官はテレビインタビューで、ドルが強すぎるのではなく、他通貨が弱いと発言。ドル高を強く問題視していない姿勢を示した。

 米債利回りは3月FOMCでの追加利上げ観測もあって上昇基調で推移。米国株は下げたものの高値圏を維持しており、本日東京市場でのドル円は114円ちょうどから114円台後半にかけて底堅い動きを維持するとみられる。

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