2017年4月28日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年4月27日)


 4月27日のロンドン市場はユーロの上値が重く推移した。

 取引前半のユーロドルは1.09ドル台前半での推移。取引序盤に発表された4月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+2.1%と前月から加速。指標発表後、ユーロドルは1.09ドル台前半で強含んだが、その後、ユーロ買いの動きは一服した。

 取引中盤に発表された4月のユーロ圏景況感は109.6と市場予想を上回り、2007年8月以来の高水準を記録。しかしユーロドルは指標発表後に1.09ドル割れ。取引後半に入っても1.09ドルちょうどを挟んでの小動きを続けた。

 取引終盤にECBはリファイナンス金利や資産購入目標といった金融政策を現状維持とすると発表。ECBは声明で金利水準は当面、現状ないしはそれ以下の水準に留まると指摘。量的緩和の規模や期間は見通しが悪化すれば拡大が可能とし、今年12月末またはそれ以降も必要に応じて継続するとの意向を示した。ECB声明発表後、ユーロドルは1.08ドル台後半に小幅下落。終盤に発表された4月のドイツCPIは前年比+2.0%と市場予想を上回ったが、ユーロの反応は限定的だった。

 ドル円は111円台前半で方向感に欠ける動き。ロンドン市場に入り米債利回りは低下。ドイツ株はマイナス圏で推移したが、ドル円は動意に乏しかった。

 ポンドドルは取引序盤に1.29ドルちょうどを上抜け、昨年10月以来の高値に上昇。その後、1.28ドル台後半に下落したが、取引後半に発表された4月の英CBI小売業販売指数は+38と市場予想を大きく上回り、2015年9月以来の高水準。ポンドドルは1.29ドルちょうどで下値を堅くした。

 NY市場はECBドラギ総裁の会見を受けてユーロが下落。ドル円も米経済指標を受けて下落した。

 取引序盤に発表された3月の米耐久財受注は前月比0.7%増と市場予想を下回り、同時に発表された新規失業保険申請件数は25.7万件と市場予想を上振れ。ただドル円は111円台半ば手前でもみ合い。ユーロドルは1.09ドルちょうど手前で小動きとなるなど、ECBドラギ総裁会見を前に様子見姿勢が強かった。

 その後、ECBドラギ総裁は会見を開始。ユーロ圏経済の下振れリスクはさらに軽減したと発言。これを受けてユーロドルは1.09ドル台前半に上昇したが、その後、同総裁は景気見通しのリスクは依然として下振れ方向に傾いており、貴重的なインフレ指標は依然として弱いと指摘。これらの発言が伝わると、ユーロドルは1.08ドル台半ば近辺まで下落。一方、ドル円は111円台半ば近辺で強含んだ。

 取引中盤に近づき発表された3月の米中古住宅販売制約指数は前年比+0.5%と小幅ながら前年超え。しかし指標発表後に米債利回りが低下すると、ドル円は111円ちょうど近辺に下落。ユーロドルは1.08ドル台後半に反発した。

 取引中盤に発表された4月のカンザスシティ連銀製造業景況指数は+7と市場予想を大きく下回り、5カ月ぶりの低水準に低下したが、ドル円は111円台前半に小反発。ユーロドルは1.08ドル台後半での推移を続けた。

 取引後半は低下した米債利回りが下げ止まり、ドル円は111円台前半、ユーロドルは1.08ドル台後半でそれぞれ動意に乏しく推移した。

 今夜発表される第1四半期の米GDP成長率は前期比年率1.0%増程度と前期から大きく鈍化する見込み。ただ第1四半期の成長率鈍化は、季節調整の狂いによるものとの解釈が広まっており、マイナス成長にでもならない限り、米景気の先行き懸念が強まることはないと思われる。

 ただ、今週末の米債務上限到達を背景とした米政府機関の閉鎖に対する懸念が強まっているようで、米債利回りは低下気味。ドル円は50日移動平均(111.8近辺)がレジスタンスとして機能するなど、ドルの上値は抑えられたままである。米国株が伸び悩んでいることもあって、本日東京市場でのドル円は上値が抑えられる状態が続くと予想される。

0 件のコメント:

コメントを投稿