2017年5月11日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月10日)



 5月10日のロンドン市場はユーロが上値の重い展開となった。

 取引前半のユーロドルは1.09ドルちょうど手前でもみ合い。しかし中盤に入るとユーロは売り優勢となり、ユーロドルは1.08ドル台半ば近辺に下落。後半は1.08ドル台後半で推移したが、上値は抑えられた。取引後半にECBドラギ総裁がオランダ議会で証言。ユーロ圏景気の改善やECBによる金融政策の有効性を強調したが、貴重的なインフレ圧力は引き続き弱く、確実な上昇傾向を依然として示していないとも指摘。現時点では金融緩和政策の解除する時期、もしくは解除を検討する時期ではないと明言した。

 ドル円は取引序盤こそ114円ちょうどを小幅上回る水準で推移していたが、その後、113円台後半に下落。中盤以降も同水準で上値が抑えられた。ロンドン市場に入り米債利回りが低下。下げて始まったドイツ株は中盤に前日終値水準に持ち直したが、ドル円は上値が重いままだった。

 NY市場はドルが底堅く推移した。

 取引序盤に発表された4月の米輸入物価は前年比+4.1%と市場予想を上回る伸び。これを受けてドル円は114円ちょうど手前に小幅上昇。ユーロドルは1.08ドル台後半で上値が抑えられたままだった。

 取引中盤に原油先物価格が上昇したことで、米債利回りも上昇基調で推移。ドル円は114円ちょうどを上抜けたが、ユーロドルは1.08ドル台後半で下値の堅い動きを続けた。

 取引後半にボストン連銀のローゼングレン総裁は講演で年内に3回利上げをするのはなお妥当であると発言。今後1年間の経済成長が潜在成長を上回り、失業率は持続可能な水準の最低をさらに大きく下回るとの予想を示し、現在進行中の金融政策の正常化プロセスを続けるべきとの考えを示した。

 米10年債入札がやや不調な結果に終わったこともあって米債利回りは上昇。ドルは買い優勢となり、ドル円は114円台前半に上昇。ユーロドルは1.08ドル台半ば近辺と、この日の安値を更新したが、終盤には1.08ドル台後半に反発した。

 米2年債利回りは1.35%台と3月半ば以来の高水準に上昇。年内の利上げ回数期待が2回から3回へと徐々にシフトしているようで、ドルをサポートしている。

 トランプ米大統領の発言や行動も徐々に予想の範囲内となってきたこともあり、市場のリスク回避姿勢は後退したまま。本日東京市場でもドル円は底堅い動きが期待される。

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