2017年5月13日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月12日)


 5月12日のロンドン市場はポンドが軟調な動きとなった。

 ポンドドルは取引序盤に1.29ドルちょうど手前から1.28ドル台半ば近辺に下落。この日は英国で経済指標の発表がなく材料難だったが、ロンドン市場に入るとポンド売りの動きが強まった。

 ポンドドルは取引中盤に近づき1.28ドル台後半に持ち直したが、中盤に入ると再び1.28ドル台半ば近辺に下落。後半は一時1.28ドル台後半に反発する場面もあったが、終盤には1.28ドル台半ばに下落した。

 ドル円は取引序盤に113円台後半から113円台半ば近辺に下落。ロンドン市場に入り米債利回りが小幅下落。ドル円を下押しした。取引中盤に入ってもドル円は113円台半ば近辺で上値が抑えられたが、後半に入り、米債利回りが上昇すると、ドル円は114円ちょうど手前まで上昇した。

 ユーロドルは1.08ドル台後半で底堅く推移。3月のユーロ圏鉱工業生産は前年比+1.9%と市場予想を下回ったが、ユーロ売りの動きは見られなかった。

 NY市場は取引序盤に発表された米経済指標を受けてドルが下落。その後もドルは上値が抑えられる動きを続けた。

 取引序盤に発表された4月の米CPIは前年比+2.2%、コアCPIは同+1.9%といずれも市場予想や前月を下振れ。同時に発表された同月同国の小売売上高も前月比0.4%増と市場予想を下回った。両指標ともに市場予想を下回ったことでドルは売りが先行。ドル円は114円ちょうど手前から113円台前半に急落。ユーロドルは1.08ドル台後半から1.09ドル台前半に急上昇した。

 その後、シカゴ連銀のエバンス総裁はダブリンのイベントで米国のインフレが依然として2%を下回っていることを指摘。現時点ではインフレの下振れリスクが優勢であると続け、見通しが悪化した場合は、年内の追加利上げを1回のみにとどめるのがより適切となる可能性があると指摘した。

 同総裁の発言の後に発表された5月のミシガン大消費者信頼感は97.7と市場予想を上回ったが、米債利回りは上値の重い動きを継続。一時113円台半ば近辺に反発したドル円は再び113円台前半に下落。ユーロドルは1.09ドル台前半で下値の堅い動きで推移した。

 取引後半は米債利回りの動意が乏しくなり、ドル円は113円台前半で推移。ユーロドルは1.09ドル台前半で上値が重くなったが、引けにかけては再び底堅さを増す動きとなった。

 ノルウェーで行われた米国との非公式協議に出席した北朝鮮の米州局長は、北京で記者団に対し、条件が整えば同国は米政府と対話すると発言。米国による北朝鮮への攻撃懸念は、週明けの金融市場でさらに後退すると予想される。

 4月の米小売売上高は弱い結果となったが、3月分は上方修正。米雇用環境の改善は続いており、米債利回りは低下したものの、6月FOMCでの追加利上げ期待は依然として強いと推察される。

 来週は注目度の高い米経済指標の発表やFRBイエレン議長の講演の予定もなく材料難。日本ではGDP統計が発表されるが為替市場での反応は限定的だろう。世界経済は堅調に推移しており、米追加利上げ観測を背景に米債利回りは上昇基調を維持する見込み。ドル円は下値の堅い展開を予想するが、3月高値の115.5近辺がレジスタンスとして機能すると予想される。

よい週末をお過ごしください。

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