2017年5月17日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月16日)


 5月16日のロンドン市場はユーロが上昇基調で推移した。

 ユーロドルは1.10ドルちょうど近辺から1.10ドル台半ば近辺に上昇。東京市場終盤からユーロ買いの動きが強まり、ロンドン市場に入ってもユーロ買い優勢の展開。取引中盤に発表された3月のユーロ圏貿易収支(季調値)は231億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を上回り、3カ月ぶりの高水準。同時に発表された5月のドイツZEW景況感は20.6と市場予想を下回ったが3カ月連続で上昇し、2015年8月以来の高水準。ユーロ圏景気の先行き期待もユーロを下支えした。

 ポンドは英CPIを受け下落。取引前半のポンドドルは1.29ドル台前半で底堅く推移。中盤に近づき発表された4月の英CPIは前年比+2.7%と市場予想を上回り、2013年9月以来の高い伸び。ポンドドルは指標発表後、1.29ドル台半ば近辺まで上昇したが、ポンド買い一巡後に1.28ドル台後半に下落。後半には1.29ドルちょうど近辺に反発したが、終盤は1.28ドル台後半へと上値の重い動きとなった。

 ドル円は113円台前半から113円台後半へと緩やかなペースで上昇。ロンドン市場に入り米債利回りが底堅く推移。ドイツ株は前日終値水準での推移を続けたが、ドル円は底堅い動きを続けた。

 NY市場はドル売り優勢の展開となった。

 取引序盤に発表された4月の米住宅着工件数は117.2万戸と市場予想を下回り、昨年9月以来の低水準。指標発表後、ドル円は113円台半ば近辺に下落。ユーロドルは1.10ドル台後半に上昇した。

 その後、ドル円は113円台半ば近辺、ユーロドルは1.10ドル台後半で様子見姿勢が強まり、4月の米鉱工業生産は前月比+1.0%と市場予想を上回ったが、市場は反応薄。取引中盤に近づき原油先物価格が下落すると、米債利回りも低下。ドル円は113円ちょうど近辺に下落し、ユーロドルは1.10ドル台後半で下値の堅い動きとなった。

 取引中盤に入り、米債利回りが反発すると、ドル円は113円台前半に反発したが、ユーロドルは1.10ドル台後半のまま。後半に入り米債利回りの上昇が止まり、米国株も下げ幅をやや広げると、ドル円は再び113円ちょうど近辺に下落。ユーロドルは1.11ドルちょうど手前まで上昇したが、引けにかけて1.10ドル台後半に小幅反落した。

 米メディアはトランプ米大統領の情報漏えい疑惑を追及。マコネル米上院院内総務は税制改革は歳入中立的である必要があると述べ、米財政赤字拡大期待を抑制。米債利回りの上値は抑えられたままとなっている。米国株は高値圏を維持しているものの、米景気の拡大期待が盛り上がらない以上、ドル買いの動きが強まるのを期待するのは難しい。本日東京市場のドル円は上値の重い展開が予想される。

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