2017年5月18日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月17日)


 5月17日のロンドン市場はドルの上値が抑えられる展開となった。

 ドル円は取引前半に112円台前半から112円台半ばに上昇。ただ中盤は112円台半ばで伸び悩んだ後に112円台前半に反落。後半は112円台半ばに値を戻したが、終盤には112円台前半に再び下落するなど上値の重さが目立った。東京市場でじり安の動きとなった米債利回りは、ロンドン市場に入ると下げ止まり。しかしトランプ政権の先行き不透明感の高まりがドル円の重石となった。

 ユーロは取引序盤に1.11ドルちょうどを小幅上回る水準から1.10ドル台後半に下落。中盤は1.10ドルちょうど手前で動意に欠ける展開となった。中盤に発表された3月のユーロ圏建設業生産高は前年比3.6%増と堅調な結果。同時に発表された4月のユーロ圏CPI(改定値)は前年比+1.9%と速報値と変わらず。ユーロの反応は限定的だった。後半に入るとユーロは買い優勢の動きとなり、ユーロドルは1.11ドルちょうどを上抜けた。

 ポンドは上昇基調で推移。ポンドドルは1.29ドル台前半から1.29ドル台後半に上昇した。4月の英失業率は2.3%と前月から小幅上昇。同時に発表された3月の英週平均賃金は前年比2.4%増と市場予想通り前月から小幅加速。ポンド買いの動きをサポートした。

 NY市場はドルが下落基調で推移した。

 この日は米国で主だった経済指標の発表がなく材料難。しかし米国株先物が下げ幅を広げ、米債利回りは低下基調で推移。ドル円は111円台前半まで下落基調で推移。ユーロドルは1.11ドルちょうどを小幅上回る水準で伸び悩んだ後に、1.11ドル台半ば近辺に上昇した。

 取引中盤に入り米債利回りが下げ止まると、ドル円は111円台半ば近辺に持ち直し、ユーロドルは1.11ドル台前半で推移。しかし後半に入り米国株が下げ幅を広げると、米債利回りも一段安。ドル円は111円ちょうど近辺に下落。ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で底堅く推移した。

 6月FOMCでの米利上げ確率が低下し、ドル指数は昨年11月の米大統領選以来の低水準に下落するなど、ドル相場におけるいわゆるトランプラリーはほぼ終了。ただ米国景気に対する期待が後退しているわけではなく、米国株は高値圏を維持しており、ドル円も111円ちょうど近辺で踏みとどまっている。

 とはいえ、トランプ政権の先行き懸念を一気に払しょくするようなニュースが報じられると期待することは難しく、本日東京市場でもリスク回避姿勢が優勢となる見込み。ドル円の次の節目は4月17日の安値(108.1近辺)から5月10日の高値(114.4近辺)の61.8%戻し水準となる110.5近辺と思われる。

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