2017年5月2日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月1日)



 5月1日のロンドン市場はドルがじり安の動きとなった。

 ドル円は111円台後半で上値が重く推移。一方、ユーロドルは1.08ドル台後半から1.09ドルちょうど近辺でじり高の動き。ポンドドルは1.29ドルちょうど近辺から1.29ドル台前半に小幅上昇した。この日は欧州の金融市場がメーデーやバンクホリデーで休場。欧州各国で経済指標の発表もなく材料難だったが、ドル売り優勢の展開となった。

 NY市場ではドルが取引前半まで軟調に推移していたが、中盤に買戻し。後半はドル買い一服となった。

 取引序盤に発表された3月の米個人支出は前月比横ばいと市場予想を下振れ。同時に発表されたPCEコアデフレータは前年比+1.6%と市場予想通り前月から鈍化した。指標発表後、ドル円は111円台半ば近辺に下落する一方、ユーロドルは1.09ドル台前半に上昇した。

 その後ドルは小幅反発し、ドル円は111円台後半に小反発。ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺に反落したが、取引中盤に近づき発表された4月のISM製造業景況指数は54.8と市場予想を下回り、4カ月ぶりの低水準。同時に発表された3月の米建設支出は前月比0.2%減と市場予想に反しマイナスと。指標発表後、ドル円は111円台半ばに下落する一方、ユーロドルは1.09ドル台前半に上昇した。

 取引中盤に入り、ムニューシン米財務長官が、税制改革について米共和党議員との間で80%は合意に達していると述べると、米債利回りは上昇し始め、その後も同財務長官が超長期債の発行は米国にとって完全に合理的となりうると述べるとドル円は112円ちょうど手前に上昇。一方、ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺に反落した。

 取引後半に入り、トランプ米大統領は一部米系情報ベンダーとのインタビューで、北朝鮮について誰も安全ではなく、大手銀行の分割を前向きに検討していると述べると、米債利回りは上昇一服。ドル円は111円台後半に小幅下落しての推移。一方、ユーロドルは1.09ドルちょうど近辺で膠着感強く推移した。

 トランプ米大統領は北朝鮮に対し攻撃的な姿勢を示し続けたままだが、市場は米国による北朝鮮攻撃への懸念を後退させている様子。むしろムニューシン米財務長官による税制改革や超長期債発行に関する発言を材料視している。

 トランプ政権が発足し100日が経過。トランプ大統領の行動がだいぶ見えてきたということもあって、市場のリスク回避姿勢は和らぎつつあるように感ずる。一方で米FRBによる利上げ継続期待は維持されており、米短期債利回りは底堅さを増している。本日東京市場は日本の連休前ということもあり、様子見姿勢が続きそうだが、ドル円は112円台への上昇も期待される。

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