2017年5月25日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月24日)



 5月24日のロンドン市場は円が底堅く推移する一方、ユーロは方向感に欠ける動きとなった。

 ドル円は取引前半に111円台後半から112円ちょうど近辺に上昇。ロンドン市場に入り米債利回りが上昇。ドル買いの動きをサポートした。ただ中盤に入り、米債利回りが上値の重い動きに転ずると、ドル円は円買い戻しが優勢となり、111円台後半に下落。後半に入ると、ドイツ株が軟調な動き。ドル円はこの日の安値を小幅切り下げ、111円台後半で上値の重い動きを続けた。

 一方、ユーロドルは1.11ドル台後半で方向感に欠ける動き。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表なし。ECBプラート専務理事は、国内のコスト上昇圧力、とりわけ賃金上昇率は抑制されたままで、基調的なインフレ圧力が上昇トレンドにあると確信するにはまだ不十分と発言。ECBコンスタンシオ副総裁は時期尚早な刺激策の解除には注意しなければならず、金融政策の目標はインフレであって金融安定ではない、と発言したが、市場の反応は限定的だった。

 NY市場はFOMC議事録の公表を受けてドルが下落した。

 取引序盤のドル円は111円台後半で推移する一方、ユーロドルは1.12ドルちょうど近辺に小幅上昇。取引中盤に近づき発表された3月の米FHFA住宅価格指数は前月比+0.6%と市場予想を小幅上振れ。ECBドラギ総裁は、基調的インフレ圧力は依然として抑制されており、現在の政策ガイダンスを逸脱する理由はないと発言。これらを受けてドル円は112円ちょうどに上昇。一方、ユーロドルは1.12ドルちょうど手前でもみ合いとなるなど、ドルがやや買われた。

 しかし、その後発表された4月の米中古住宅販売件数は557万戸と市場予想を下振れ。ドル円は112円ちょうど近辺で上値が抑えられたが、ユーロドルも1.12ドルちょうど手前での推移が続いた。

 取引中盤に入り、米債利回りがじり高の動きとなると、ドル円は112円ちょうど近辺で下値が堅くなり、ユーロドルは1.11ドル台後半に下落。後半に入り、FRBはFOMC議事録(5月4日結果発表分)を公表。FRB当局者の大半が金融引き締めは近く適切になる可能性が高いと判断し、ほぼ全員の当局者が年内の資産縮小開始を支持していることが判明した。

 FOMC議事録公表後、米債利回りは低下し、ドル売りが先行。ドル円は111円台後半に下落し、ユーロドルは1.12ドルちょうどを小幅上回る水準に上昇した。終盤に入り、米債利回りの上値が重くなると、ドル円は111円台半ば近辺で上値の重い動き。ユーロドルは1.12ドルちょうどを小幅上回る水準で下値を堅くした。

 カナダドルはカナダ中銀の声明を受けて上昇した。

 取引前半のドルカナダは1.35ちょうど近辺から1.35台前半に小幅上昇。取引中盤に近づきカナダ中銀は市場予想通り政策金利を0.50%で据え置くと発表。同中銀は声明で現在の金融政策は景気刺激的であり適切であると指摘。原油安に対するカナダ経済の調整はほぼ完了しており、最近の経済指標は設備投資も含め勇気づけられるとの記載もあった。同声明が発表されるとドルカナダは1.34台半ば近辺に大きく下落。中盤は同水準でややカナダドル売り優勢となったが、後半に入りFOMC議事録が公表されるとドルカナダは1.34台前半に下落した。

 FOMC議事録はバランスシート縮小の議論についてややタカ派的な印象。金融政策の正常化に対するFRB当局者の意欲の強さが感じられた。米債利回りは同議事録公表後に低下したが、6月FOMCでの利上げ確率は上昇。米債利回りの一段の低下は期待しにくい。

 一方、米国株は5日続伸。トランプ政権下での財政支出に対する大きな期待は剥落したが、米景気の先行き期待は維持されている様子。本日東京市場でのドル円は下値の堅い動きが予想される。

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