2017年5月27日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月26日)



 5月26日のロンドン市場はドル売り優勢の展開となった。

 ドル円は取引中盤まで下落基調が続き、111円台前半から111円割れに下落。ロンドン市場に入り、米債利回りが低下基調で推移。ドイツ株もじり安の動きとなり、ドル円を下押しした。取引後半に入り、ドル円は111円ちょうど近辺で下げ渋るが、上昇に転ずることはなかった。

 ユーロドルは取引前半に1.12ドルちょうど近辺から1.12ドル台前半に上昇。しかし中盤は1.12ドル台前半で伸び悩み。後半も同水準で推移したが、終盤に1.12ドルちょうど近辺に反落した。

 NY市場は米債利回りの上昇を背景にドルがやや買い戻された。

 取引序盤に発表された第1四半期の米GDP(改定値)は前期比年率1.2%増と市場予想や速報値を上回る伸び。同時に発表された4月の米耐久財受注は前月比0.7%減と市場予想ほど減少しなかったが、GDP算出に用いられるコア資本財出荷は同0.1%減と市場予想に反しマイナスとなり、前月分も下方修正された。指標発表後、米債利回りは上昇に転じ、ドル円は111円ちょうど近辺から111円台前半に小幅上昇。一方、ユーロドルは1.12ドルちょうどから1.11ドル台後半に下落した。

 取引中盤に近づき発表された5月のミシガン大消費者信頼感(確定値)は97.1と市場予想や速報値を下回る水準。これを受けて米債利回りは小幅低下し、ドル円は111円台前半で伸び悩み、ユーロドルは1.11ドル台後半で下げ止まり。しかし中盤に入り原油先物価格が上昇すると、米債利回りも持ち直し。ドル円は111円台半ば手前に上昇し、ユーロドルは1.11ドル台後半で上値が抑えられた。

 取引後半は週末を控え様子見姿勢が強まる展開。ドル円は111円台前半、ユーロドルは1.11ドル台後半でそれぞれ動意に乏しくなった。

 トランプ政権下での財政刺激に対する期待後退が指摘されるものの、米国株は過去最高値圏に浮上。NY連銀の経済モデル「ナウキャスト」によると第2四半期の米GDP成長率見通しは2.2%に上方修正されるなど、米景気の先行き期待は、トランプ政権に対する批判的な見方とは裏腹に高まっているように思える。

 ユーロ圏では製造業PMIが57.0と過去最高を更新する形で上昇を続け、日本では第1四半期GDPが前期比年率2.2%増となるなど、世界経済は先進国中心に堅調。地政学リスクは高まっているように思えるが、実体経済が堅調なだけにリスク回避姿勢が強まったとしても一時的なものになりやすい。

 週明けは米国と英国の金融市場が休場ということもあり、ドル、円、ユーロともに動意に欠けるスタートとなりそうだが、その後はFRBの追加利上げ期待がドルをサポートする展開が予想される。

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