2017年5月9日火曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月8日)



 5月8日のロンドン市場は円が上昇する一方でユーロが下落した。

 ドル円は112円台後半から下落基調で推移し、後半には112円台前半に下落。終盤には112円台半ば近辺に小幅反発したが上値は抑えられた。ドイツ株は緩やかながら下落基調で推移。後半に下げ止まったが、下げ止まっていた米債利回りが低下。ドル円は上値の重い動きが続いた。

 ユーロドルは1.09ドル台後半から下落基調で推移し、後半には1.09ドル台前半に下落。終盤には1.09ドル台半ば近辺に反発したが、ドル円と同様に上値は抑えられた。フランス大統領選は事前の世論調査通りマクロン氏が勝利。同大統領選前に積み上げられたユーロ買いのポジションを解消する動きが優勢となった。

 ポンドも下落基調で推移し、ポンドドルは1.29ドル台後半から1.29ドル台半ば近辺に下落。取引序盤に発表された4月の英ハリファックス住宅価格は前年比+3.8%と市場予想を上回り、前月と同じ伸びを維持したが、ポンドはユーロと連れ安の格好となった。
 
 NY市場はドル買い優勢となった。

 取引序盤にセントルイス連銀のブラード総裁は講演で現在の政策金利の設定は適切であり、政策金利は低い状態にあると指摘。その後、クリーブランド連銀のメスター総裁はビハインド・ザ・カーブに陥ることがないよう非常に警戒する必要があると指摘。年内にFRBのバランスシートを変化させることは問題ないとの認識を示した。

 両総裁の発言が伝わると米債利回りが上昇基調に転じ、ドル円は112円台後半に上昇。一方、ユーロドルは1.09ドル台半ば近辺で上値が重くなった。

 取引中盤に近づき発表された4月の米労働市場情勢指数は+3.5と市場予想を上回り、前月分も上方修正。指標発表後、ドル円は112円台後半で下値の堅い動き。ユーロドルは1.09ドル台前半に下落した。

 取引後半に入り、米債利回りが一段高となると、ドル円は113円ちょうど近辺まで上昇。ユーロドルは1.09ドル台前半で小動き。終盤に米債利回りが伸び悩み、短期ゾーンは低下に転じたが、ドル円は113円台前半へと一段高。ユーロドルは1.09ドル台前半のままだった。

 トランプ米大統領が北朝鮮やシリアに関し目立った発言をしていないこともあり、市場のリスク回避姿勢は後退したまま。米地区連銀総裁の多くは追加利上げに前向きな姿勢を示していることもあって、米債利回りは底堅く推移。ドル買い優勢の地合いは続いている。

 ただトランプ米大統領が再び北朝鮮などに対し攻撃的な姿勢を示す恐れもあり、ドル売りを誘発するイベントには注意が必要だが、本日東京市場でのドル円は100日移動平均水準(113.2)近辺で下値の堅い動きが期待される。

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