2017年6月19日月曜日

一段高には米債利回りの低下といった追い風が求められるメキシコ・ペソ(MXN)

メキシコ中銀は23日、政策金利を発表する。大方の予想では、同中銀は政策金利を25bp引き上げ、7.00%にするとみられている。6月13、14日 の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25bpの利上げが決まっただけに、同中銀は今回の会合でも利上げを実施するとみていいだろう。

  メキシコ中銀は、インフレ悪化を背景に2015年12月より利上げを開始。昨年9月からは毎会合ごとに利上げを実施してきたが、原油価格の反発、メキシ コ・ペソ(MXN)の下落、最低賃金の引き上げなどの様々な要因が重なったこともあって、メキシコのCPIは5月に前年比+6.16%と2009年2月以 来の高い伸びに加速した。

 ただメキシコ中銀は、5月末のインフレ報告書にて、景気悪化に伴い需要側からのインフレ圧力はなくなっている ほか、これまでの利上げ効果もあって、今後のインフレは上振れリスト下振れリスクの両方が存在すると指摘。3月の会合では利上げ幅を50bpから25bp に縮小させた。

 今後のインフレについては、インフレ期待が加速してしまう恐れもあるなど不透明要素が多いのも事実。景気の低迷が長期化 しているだけに、メキシコ中銀としては、利上げを休止したいところだろうが、利上げ休止によりインフレ悪化が長期化するのは避けたいだけに、インフレ鈍化 がきちんと確認できるまで利上げ姿勢を続けざるを得ない。メキシコの成長率が3%台に回復するのは早く来年(2018年)後半だろう。

 メキシコ債利回りは、景気低迷の長期化や、インフレ鈍化後の利上げ休止を織り込む形でイールドカーブが2年債のところまで逆イールド化。2年債と10年債のスプレッドも10bp未満と極度にフラット化している。

  MXNはメキシコ中銀による執拗な利上げもあって今年1月下旬から上昇基調で推移。対ドルで22ちょうど近辺に達していたMXNは、先週水曜日(14日) には18を割り込み、昨年5月以来の高値を記録した。次の節目は昨年5月の安値付近の17.1近辺となるが、さらなる利上げはメキシコ景気の低迷長期化を 促す恐れもあり上値は重くなると見るのが自然だろう。MXNの一段高を期待するには、足元で起きている米債利回りのさらなる低下などの追い風が必要と思わ れる。
 




 

0 件のコメント:

コメントを投稿