2017年6月1日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年5月31日)



 5月31日のロンドン市場はドルが対欧州通貨を中心に売り優勢の展開となった。

 ユーロドルは取引序盤に1.11ドル台後半から1.12ドルちょうど近辺に小幅上昇。しかし、その後発表された5月のドイツ失業者数が9千人減と減少幅が市場予想を下回ると、ユーロドルは1.11ドル台後半に反落した。中盤に発表された4月のユーロ圏失業率は9.3%と市場予想を下回り、2009年3月以来の低水準。同時に発表された5月のユーロ圏CPI(速報値)は前年比+1.4%、コアCPIも同+0.9%とともに市場予想を下回った。指標発表後、ユーロドルは1.11ドル台後半でもみ合いとなったが、後半に入り、米債利回りの低下が続くと、ユーロドルは1.12ドル台前半に上昇した。

 ポンドドルは取引前半に下落基調で推移し、1.28ドル台前半から1.27ドル台後半に下落。しかし中盤に入ると下げ渋り、後半は1.28ドル台半ば近辺に上昇した。

 ドル円は取引前半こそ111円ちょうど近辺で推移していたが、中盤に入り米債利回りが低下すると110円台後半に小幅下落。後半も同水準で上値が抑えられた。

 NY市場はドルの上値が重く推移した。

 取引序盤は米債利回りが持ち直し、ドル円は110円台後半、ユーロドルは1.12ドル台前半でそれぞれ推移。中盤に近づき発表された5月のシカゴ購買部協会景気指数は59.4と市場予想を上回り、2014年11月以来の高水準に上昇したが、米債利回りは原油安もあって小幅低下。その後発表された4月の米中古住宅販売成約指数が前月比-1.3%と市場予想に反しマイナスとなると、ドル円は110円台半ば近辺に下落。ユーロドルは1.12ドル台前半で下値を堅くした。

 中盤に入り米債利回りが下げ止まると、ドル円は110円台後半に持ち直し、ユーロドルは1.12ドル台前半で伸び悩み。後半に入り、FRBは地区連銀経済報告(いわゆるベージュブック)を公開。米経済はこの数週間にほぼ全ての地域で「緩慢」ないし「緩やかな」拡大が続いたと指摘。ただ個人消費は軟化し、多くの地区が自動車以外の小売販売についてほぼ横ばい、ないし変わらずと報告した。ベージュブック公開後、米債利回りは小幅低下し、ドル円は110円台後半で上値が重くなったが、終盤に入り米債利回りが反転上昇すると、ドル円は110円台後半で持ち直し。ユーロドルは1.12ドル台前半での推移を続けた。

 米10年債利回りが一時2.20%割れとなるなど米債利回りの低下圧力は続いたまま。年後半の追加利上げ期待も後退しているようで、FF金利先物市場から算出される今後2回の追加利上げ観測は12月FOMC時点でも40%以下。これではドル買いの動きは期待しにくい。

 ただ一方で世界経済は拡大基調を継続。市場のリスク回避姿勢が大きく強まる地合いでもない。本日東京市場でのドル円は110円台後半で方向感に欠ける動きが予想される。

本日もよろしくお願いいたします。

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