2017年6月16日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年6月15日)


 6月15日のロンドン市場はBOE会合の結果を受けてポンドが上昇した。

 取引中盤までポンドは売り優勢。ポンドドルは1.27ドル台半ば近辺から取引中盤には1.27ドルちょうど近辺へと下落基調で推移した。5月の英小売売上高は前年比0.9%増と市場予想を下振れ。ポンドの重石となった。

 取引後半に入り、ポンドドルは1.27ドルちょうど近辺でもみ合い。終盤に、BOEは金融政策決定会合の結果を発表。市場予想通り政策金利や資産購入目標といった一連の金融政策の現状維持を決めた。しかし決定は賛成5反対3。反対3名は利上げを主張し、前回会合より利上げ主張票が増える結果となった。BOE会合の結果発表後、ポンドドルは1.28ドルちょうど近辺まで急上昇。ただポンド買いの動きは続かず、引けにかけては1.27ドル台後半で上値の重い動きとなった。

 ユーロは下落基調で推移した。ユーロドルは取引序盤に1.12ドル台前半から1.11ドル台後半に下落。その後も同水準で上値が抑えられた。取引中盤に発表された4月のユーロ圏貿易収支(季調値)は196億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下振れ。これを受けてユーロドルは1.11ドル台半ば近辺に一段安。後半は同水準で小動きとなった。

 ドル円は取引前半に109円台半ばで膠着感の強い動き。中盤に入り米債利回りが上昇すると、ドル円は109円台後半に小幅高となり、終盤には米債利回りがさらに上昇したことで110円ちょうど近辺に一段高となった。

 NY市場は円売り優勢の展開が続いた。

 NY市場に入ってもドル円はじり高の動きが続き110円台前半に上昇。その後発表された6月のNY連銀製造業景況指数は19.8と市場予想を大きく上回り、2014年9月以来の高水準。同月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も27.6と市場予想を上振れ。新規失業保険申請
件数は23.7万件と市場予想を下回り、3週間ぶりの低水準に減少した。一連の米経済指標がいずれも好結果となったことで、ドル円は110円台前半で底堅さを増し、ユーロドルは1.11ドル台半ばで上値の重い動きとなった。

 その後発表された5月の米鉱工業生産は前月比横ばいと市場予想を下振れ。取引中盤に近づき発表された6月の米NAHB住宅市場指数も67と市場予想を下回り、米債利回りは小幅低下したが、ドル円は110円台半ば近辺に小幅上昇。ユーロドルは1.11ドル台半ばで下げ渋った。

 取引後半に入ると米債利回りが小動きとなったが、ドル円は円売り優勢のままで111円ちょうど手前までじり高。ユーロドルは1.11ドル台半ばを挟んでの小動きとなった。

 ドル円は昨日の米CPI・小売売上高を受けての下げを取り戻し111円ちょうど手前まで上昇。ただ、米国株が下げて終わり、米10年債利回りは昨年11月10日以来の低水準のまま。米景気の先行き期待が盛り上がったようには思えず、短期的な円の売り戻しの域を出ていないように思われる。

 トランプ政権下での税制改革やインフラ投資の年内着手がほぼ絶望的な状況で、米景気が自律的に加速すると期待するのはやや無理があるストーリー。FRBによる年内の追加利上げが見出しにくいだけにドル高の動きが続くとは期待しにくい。本日東京市場でのドル円は110円台後半で様子見姿勢が強まると予想される。

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