2017年6月21日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年6月20日)


 6月20日のロンドン市場はBOEカーニー総裁の発言を受けてポンドが下落した。

 取引序盤にBOEカーニー総裁はマンションハウスで演説。冒頭で現時点は利上げの時期ではないと明言。国内インフレ圧力は抑制されており、しばらくは利上げはないと続けた。同総裁の発言が伝わると、ポンドドルは1.27ドル台半ばから1.26ドル台後半に急落。ポンド売りが一巡すると、ポンドドルは取引中盤に1.27ドルちょうど近辺までじり高の動きとなったが、取引後半には再び1.26ドル台後半に下落した。

 一方、ドル円は上値の重い動きが続き、111円台後半から111円台半ば近辺に下落。小幅高で始まったドイツ株は、その後上値の抑えられる動き。米債利回りもロンドン市場に入ると小幅低下。ドル円の上値を重くした。

 ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で方向感に欠ける動き。取引前半に発表された4月のユーロ圏経常収支(季調値)は222億ユーロの黒字と黒字額が2014年11月以来の低水準に縮小。ただ市場の反応は限定的だった。

 NY市場はユーロが下落したものの、円は方向感に欠ける動きを続けた。

 取引序盤にドル円は111円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で小幅上昇するなど、ドルがやや軟調に。しかし、その後発表された第1四半期の米経常収支は1168億ドルの赤字と赤字額が市場予想を下振れ。ドル円は111円台半ば近辺へと持ち直し、ユーロドルは1.11ドル台半ば近辺で上値が重くなった。

 取引中盤に近づき、シカゴ連銀のエバンス総裁が米系TVに出演。インフレ関連データは少々気がかりだと指摘したが、12月まで待って判断することは可能だとも発言した。同総裁の発言が伝わると、ドル買いの動きは強まり、ドル円は111円台後半に上昇する一方、ユーロドルは1.11ドル台前半に下落。しかし中盤に入り、米債利回りの低下が進むと、ドル円は再び111円台半ば近辺に下落。ユーロドルは1.11ドル台前半でもみ合いとなった。

 取引後半に入ると米債利回りの動意が乏しくなり、ドル円は111円台半ば近辺で小動き。ユーロドルは1.11ドル台前半でやや底堅さを増した。

 ムニューシン米財務長官はインタビューで税制改革は年内に実施できると発言したが、税制改革の年内実現は難しいとの見方が大勢。また同財務長官は、ドル高はトランプ政権への信頼を表すと述べたが、当のトランプ米大統領が同じ意見を持っているのかは確認できていない。ただ、いずれにせよ、ムニューシン財務長官に対する市場の反応は限定的で、市場はトランプ政権への期待をほとんどもっていないと考えることもできる。

 米債利回りは原油安を受けて低下。欧米株は反落となったが、ドル円は111円台半ば近辺で下値が堅い。日本の超低金利状態を背景に国内投資家の海外債券投資の需要は根強いまま。本日東京市場でのドル円は、動意に欠ける展開が予想されるが、日本株が大きく下落するなど、市場のリスクセンチメントが悪化するようだと、ドル円も円高優勢の地合いに変わる可能性もある。

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