2017年6月30日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年6月29日)


 6月29日のロンドン市場はユーロの上値が重くなる一方でポンドは一時上昇。円は下落基調で推移した。

 ユーロドルは取引序盤に1.14ドルちょうど近辺から1.14ドル台前半に上昇。取引序盤に発表された6月のドイツ・ザクセン州CPIは前年比+1.7%と前月から小幅加速。ドイツ株は上昇して始まり、ドイツ債利回りも上昇。ユーロ買いの動きをサポートした。その後、ドイツ株が上げ幅を縮める動きに転ずると、ドイツ債利回りも上値が抑えられ、ユーロドルは1.14ドル台前半でもみ合い。中盤に発表された6月のユーロ圏景況感が111.1と市場予想を上回り、2007年8月以来の高水準を記録したが、ユーロドルは1.14ドル台前半のまま。後半に入りドイツ株がマイナス圏に落ち込むと、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に下落した。

 ポンドドルは取引序盤に1.29ドル台後半から1.30ドルちょうど手前に上昇。取引中盤にBOEチーフエコノミストのホールデン氏が英メディアとのインタビューで生活費上昇に歯止めをかけるために利上げの可能性について真剣に検討する必要があると語るとポンドドルは1.30ドルちょうどを上抜け。ただ、ポンド買いが一巡すると、ポンドドルは1.29ドル台後半に下落した。

 ドル円は取引前半に112円台前半から112円台半ば近辺に上昇。ドイツ株が上昇して始まったことを受けて米債利回りも上昇。ドル円をサポートした。取引中盤に入り、ドル円は112円台半ば近辺で上値が抑えられたが、後半に入り原油先物価格が上昇すると、米債利回りも上昇。ドル円は112円台後半に上昇した。

 NY市場はドルが下落基調で推移した。

 取引序盤に発表された6月のドイツCPIは前値日+1.6%と市場予想に反し前月から加速。ただユーロの上値は抑えられ、ユーロドルは1.14ドルちょうどを挟んで小動きを続けた。

 一方、ドル円は112円台後半で底堅い動き。第1四半期の米GDP(確報値)は前期比年率1.4%増と市場予想に反し改定値から上方修正。同時に発表された新規失業保険申請件数は24.4万件と市場予想に反し前月から悪化したがドル円は底堅い動きを維持した。

 しかし取引中盤に近づき米国株が下落基調で推移すると、米債利回りも一転して低下へ。ドルは売り優勢となり、ドル円は112円台半ば近辺に下落。ユーロドルは1.14ドル台前半に上昇した。

 取引中盤に入っても米国株の下落や米債利回りの低下は続き、ドル円は112円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.14ドル台前半で底堅く推移。取引後半に入り、米国株は下げ止まりから小幅反発となり、米債利回りも下げ渋る動きとなったが、ドル売りの動きは続き、ドル円は一時111円台後半まで下落。終盤に112円ちょうど近辺に上昇。ユーロドルは1.14ドル台半ば手前まで上昇したが、終盤は1.14ドル台前半に一時反落。引けにかけて再び1.14ドル台半ば手前に小幅上昇した。

 米国のライアン下院議長はヘルケア法案が上院を通過すればホワイトハウスは税制改革に向けて迅速に動けると発言。年内の税制改革について市場はほぼ期待していないが、同議長は年内開始に引き続き強い意欲を示した。

 ただ第1四半期の米GDPは予想に反し上方修正されたが、コアPCEデフレータは小幅ながらも下方修正。セントルイス連銀のブラード総裁は弱いインフレ指標は2%目標達成に疑問を生じさせると述べるなどインフレ鈍化を警戒する見方も広がりつつある。

 ただECBのテーパリング観測やBOEの利上げ期待もあって米長期債利回りは持ち直し。本日発表される5月の日本CPIは弱い結果となり、欧米と日本の金融政策格差(ダイバージェンス)も再び意識されやすい。本日東京市場でのドル円は112円台前半で底堅い動きが期待される。

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