2017年6月7日水曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年6月6日)



 6月6日のロンドン市場は円が底堅く推移する一方でユーロやポンドは軟調な推移となった。

 ドル円は取引中盤まで109円台後半で推移。しかし後半に入ると下落基調が強まり、終盤は109円台前半で推移した。休場明けのドイツ株は下げて始まり、米債利回りも上値の重い動き。取引後半に入ると、ドイツ株が下げ幅を広げ、米債利回りの低下ペースが加速。ドル円を下押しした。

 ユーロドルは取引序盤に1.12ドル台後半から1.12ドル台半ば近辺に下落。その後は1.12ドル台半ばを挟んで小動きを続けた。取引前半に発表された4月のユーロ圏小売売上高は前年比2.5%増と市場予想を上回り、前月分も上方修正。しかしユーロ買いの動きが強まることはなかった。

 ポンドドルは1.29ドル台前半から緩やかな下落基調が続き、終盤は1.29ドルちょうど近辺で推移。6月8日の英総選挙に関する世論調査では保守党がややリードしているものの労働党との差はわずか。英政治情勢の不安定化懸念がポンドの重石となった。

 NY市場はユーロが反発する一方、円は動意に乏しい展開となった。

 取引前半のドル円は109円台半ばを小幅下回る水準で推移。NY市場に入り米債利回りは下げ止まったものの上値は抑えれたまま。取引中盤に近づき発表された4月の米求人件数は604.4万件と市場予想を上回り、過去最高を更新。ドル円は109円台後半に一時上昇したが、中盤に入ると109円台前半に下落した。

 一方、ユーロドルは取引前半に1.12ドル台半ば近辺から1.12ドル台前半に上昇。中盤も同水準で下値の堅い動きとなった。

 取引後半のドル円は109円台前半での推移を続けたが、終盤には109円台半ば近辺に小幅上昇。ユーロドルは1.12ドル台後半で小動きとなった。

 カナダドルは底堅く推移した。取引前半のドルカナダは1.34台後半で方向感に欠ける動き。中盤に近づき発表された5月のカナダIvey購買部協会指数は53.8と昨年8月以来の低水準に急低下したが、ドルカナダは1.34台後半を維持した。

 中盤に入り原油先物価格が上昇すると、ドルカナダは1.34台半ばに下落。その後は1.34台半ばで小動きを続けたが、終盤に原油先物価格が一段高となると、ドルカナダは1.34台前半に下落した。

 英総選挙では保守党と労働党の接戦が続いており、いわゆるハングパーラメント(いずれの政党も過半数を確保できない状況)になる可能性も出てきた。EUとのBrexit交渉の先行き不透明感も高まらざるを得ず、ポンドは本日(7日)も上値の重い展開が続くとみられる。

 一方、ユーロはECB会合を前に買い優勢の状況。ただユーロ圏でのインフレ圧力の高まりがピークアウトしつつある状況でECBが金融緩和終了に前向きになるとは考えにくく、ユーロ買いポジションがECB会合を機に一気に巻き戻される展開も否定できないように思われる。

 ただ米債利回りは低位で上値が抑えられたまま。ドル買いの動きが強まるとは考えにくく、本日東京市場でもユーロドルは底堅い動きとなりそうだ。

 ドル円は英総選挙や中東情勢の先行き不透明感が重石としてジワジワと効いている状況。すでに200日移動平均水準やトランプラリーの半値戻し水準をすでに割り込んでおり、短期的で見た下落トレンドは継続中。日本株売りの動きが強まれば、ドル円の一段安もありえるだろう。

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