2017年7月14日金曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年7月13日)

 7月13日のロンドン市場はユーロとポンドが下落基調で推移。一方、円は底堅く推移した。

 ポンドドルは1.29ドル台半ば近辺から1.29ドル台前半に下落。取引前半にBOEは四半期の貸出・負債サーベイを公表。英国内行が家計向け融資の縮小を示唆する結果となり、ポンドは売り優勢となった。ただこの日の東京時間朝方、一部英紙はBOEマカファティ委員のインタビューを掲載。同委員は8月会合で25bpの利上げを支持し、政策金利が2%に近づくまでQEを変更しないという現在の政策を見直すべきと発言。東京市場終盤に同委員の発言が材料視され、ポンドドルは1.29ドルちょうどから1.29ドル台半ば近辺に上昇していた。

 ユーロドルは1.14ドル台半ばから下落基調が続き、後半には1.13ドル台後半に下落したが、終盤は1.14ドルちょうど近辺に反発。この日はユーロ圏主要国で主だった経済指標の発表がなく材料難。ユーロはポンドと連れ安の格好となった。

 ドル円は取引序盤こそ113円台前半で推移してたが、次第に上値が重くなり、後半には113円割れ。ドイツ株は取引前半に上げ幅を広げる展開となったが、中盤以降は一転して上げ幅を縮める動き。米債利回りは長期債中心に上値が重くなり、ドル円の重石となった。

 NY市場は取引前半に円が売り戻し。ただ中盤以降はやや買い戻された。一方、ユーロやポンドは方向感に欠ける展開となった。

 取引序盤に発表された米新規失業保険申請件数は24.7万件と市場予想を小幅上回り、前週分も小幅上方修正。同時に発表された6月の米PPIは前年比+2.0%と市場予想を小幅上回ったが、コアPPIは同+1.9%と市場予想を小幅下回った。

 ドル円は指標発表前から上昇基調で推移し113円台前半に上昇。指標後もドル円は113円台前半で底堅く推移した。一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺で動意に欠け、ポンドドルは1.29ドル台前半で上値の重い動きとなった。

 取引中盤に近づき、FRBイエレン議長は上院銀行委員会で証言。同議長はインフレを非常に注意深く見守っており、労働市場はかなり引き締まっていると指摘。賃金上昇圧力が高まる可能性があると指摘した。また同議長はバランスシートの縮小で市場を動揺させたくはないとしながらも、保有資産の縮小はゆっくりと段階的にじっすする計画であると説明。証言の後半では、基調的なインフレトレンドが2%を大きく下回っていると結論付けるには時期尚早であるとし、まだそうした結論には至っていないと発言した。

 FRBイエレン議長の議会証言開始後も米債利回りは上昇基調を維持したが、ドル円は113円台半ば手前で伸び悩む一方、ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺のまま。取引中盤に入り米債利回りの上昇が止まると、ドル円は113円台半ば手前でもみ合い。ユーロドルは1.13ドル台後半に下落した。

 取引後半に入りFRBブレイナード理事は講演後の質疑応答で現在のフィリップスカーブは非常に平坦であるようだと発言。自身を2%インフレ目標達成のために最も注力している者だと評した。またダラス連銀のカプラン総裁は経済情勢や金融政策に関する文章を公表。米雇用は完全雇用に近いとの認識を示した上で労働力のスラック縮小に伴い雇用の伸びが鈍っても驚かないと指摘。最近のインフレ鈍化は一過性の可能性が高く、中立金利は歴史的に慣れ親しんだ水準よりずっと低いとの認識を示した。

 ただ市場はブレイナード理事の発言やカプラン総裁の指摘に対し反応薄。取引後半のドル円は113円台前半で小動き。ユーロドルは1.14ドルちょうど近辺に緩やかに上昇した。

 FRBイエレン議長は前日とやや様子が異なり、金融政策の正常化プロセスについて前向きな姿勢を強調。米債利回りは反発し、ドルをサポートした。欧米株は堅調地合いのままで、本日の日本株も小幅プラスで始まる見込み。本日東京市場のドル円は113円台前半で下値の堅い動きが期待される。

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