2017年7月16日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年7月14日)



 7月14日のロンドン市場は円、ユーロともに動意に欠ける展開となった。

 ドル円は113円台前半で推移していたが、終盤は113円ちょうど近辺へとじり安の動き。ドイツ株は前日終値水準でもみ合い。米債利回りは上値の重い動きとなり、ドル円の重石となった。

 ユーロドルは1.14ドル台前半で小動き。取引中盤に発表された5月のユーロ圏貿易収支は197億ユーロの黒字と黒字額が市場予想を下回り、前月分は下方修正されたが、ユーロの反応は限定的だった。

 NY市場は米CPIと小売売上高を受けてドルが下落。中盤に対円では持ち直したが、ユーロなど他主要通貨に対しては軟調な展開が続いた。

 取引序盤に発表された6月の米CPIは前年比+1.6%と市場予想を下回り、コアCPIは同+1.7%と市場予想通り前月と変わらず。同時に発表された同月同国の小売売上高は前月比0.2%減と市場予想に反しマイナスとなった。

 指標発表後、ドル円は112円台前半に下落する一方、ユーロドルは1.14ドル台後半に上昇。その後発表された6月の米鉱工業生産は前月比+0.4%と市場予想を上回り、前月分は小幅上方修正されたがドル円は113円台前半のまま。ユーロドルは1.14ドル台半ばを割り込んだが、その後は1.14ドル台半ばを挟んで上下動となった。

 取引中盤発表された7月のミシガン大消費者信頼感(速報値)は93.1と市場予想を下回り、昨年10月以来の低水準に低下。ただ米債利回りが反発したことからドル円は112円台後半に上昇。ユーロドルは1.14ドル台半ばを挟んでの上下動を続けた。

 取引後半は米国株が上げ幅を広げる動きとなり、米債利回りは下値の堅い動きに。ドル円は112円台半ばで小動き。ユーロドルは1.14ドル台後半に小幅上昇した。

 FF金利先物市場が織り込む利上げ確率は12月FOMC時点で43%に低下。米CPIが弱かったことで、米FRBによる追加利上げ期待も盛り上がりにくい。

 ドル円は21日移動平均を一時下回ったが、終値ではなんとか同水準まで持ち直し。米国株が堅調に推移していることでドル円は下げ渋っているものの、上値を追う状況にもない。来週も111.5~114.5程度のレンジ内で推移するとみられる。

 来週は日銀とECBで金融政策決定会合が予定されている。日銀は金融政策を現状維持するとみられるが、一部報道にあるように物価見通しを下方修正する可能性がある。この場合、いわゆる出口期待が後退し、ドル円の下値をサポートする可能性もある。

 ECB会合では出口戦略を意識した声明文が打ち出される可能性があるものの、IMM投機筋ポジションを見ると、ユーロの買い越し枚数は8.4万枚と2007年以来の高水準。ECB会合を機にユーロロングを解消する動きが出やすい点も注意すべきだろう。

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