2017年7月23日日曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年7月21日)



 7月21日のロンドン市場は円が上昇する一方、ユーロは上値が抑えられた。

 ドル円は111円台後半から111円台半ばへとじり安の動き。ロンドン市場に入り米債利回りが低下基調で推移。前日終値水準で推移していたドイツ株は後半に入ると下げ幅を広げ、ドル円を下押しした。

 ユーロドルは取引序盤に1.16ドル台後半から1.16ドル台半ば近辺に下落。その後は同水準で小動きが続いた。

 NY市場はドルが軟調に推移した。

 この日は米国で経済指標の発表がなかったが、原油先物価格が下落したことで米債利回りは上値が抑えられ、米株先物はマイナス圏で推移。NY市場に入っても円買い優勢の展開は続き、ドル円は取引前半に111円ちょうどを小幅上回る水準まで下落。一方、ユーロドルは1.16ドル台半ば近辺で強含んだ。

 取引中盤に入り原油先物価格が一段安となると米債利回りも一段と低下。ただ米国株は下げ渋り、ドル円も111円ちょうどを小幅上回る水準で下げ渋り。一方、ユーロドルは1.16ドル台半ば近辺で下値の堅い動きとなった。

 取引後半に入り米債利回りは下げ止まったが、ドル円は一時111円ちょうどに接近し、ユーロドルは1.16ドル台後半に一段高。しかしドル円は111円割れを回避し、引けにかけて111円ちょうどを小幅上回る水準で推移。ユーロドルは1.16ドル台後半で上値が重くなった。

 カナダドルは原油安にもかかわらず底堅く推移した。
取引序盤に発表された6月のカナダCPIは前年比+1.0%と市場予想を下回ったが、コアCPIは同+1.4%と市場予想や前月を小幅上振れ。同時に発表された5月のカナダ小売売上高は前月比0.6%増と市場予想を上回った。指標発表後、ドルカナダは1.26ちょうどから1.25台半ばへ急落。その後は1.25台半ば近辺で方向感に欠ける動きを続けたが、取引中盤に1.25台前半に一段安。いったん1.25台半ばに反発したが、後半は1.25台前半で推移した。
 
 来週27日にFOMCの結果発表が予定されている。金融政策は現状維持で、声明ではインフレ鈍化が指摘されるものの、中長期的には2%に向かうとの見方が維持されるだろう。今回FOMCではイエレン議長の会見もなく、(建前はともかく)ノンライブの会合とみていいだろう。

 28日には第2四半期の米GDP(速報値)が発表される。市場予想では前期比年率2.5%増となっているが、NY連銀の「ナウキャスト」の見通しでは同1.9%。在庫寄与度次第ともいえ、下振れリスクもそれなりにあるように思える。仮にGDPが2%割れといった弱い結果となれば、インフレ鈍化もあってFRBによる追加利上げ期待は後退するだろう。

 日本では28日に6月CPIが発表される。市場予想では総合CPIとコアCPIは前年比+0.4%だが、コアコアCPIは同-0.1%と前年割れの予想。インフレ圧力のさらなる低下を受けて日銀の追加緩和期待が高まる可能性も本来なら否定できないはずだが、日銀の追加緩和は技術的に難しいとの見方も市場関係者の間では根強く、市場予想を大きく下回ることでもない限り市場での反応は限定的と思われる。

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