2017年7月27日木曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年7月26日)


 7月26日のロンドン市場はドルが取引後半に軟調な動きとなった。

 ドル円は111円台後半で推移。ロンドン市場に入り米長期債利回りは小幅低下したが、
ドイツ株はプラスで始まり、その後もプラス圏を維持。7月のFOMC結果発表を控えドル円
は様子見姿勢が強かった。

 ユーロドルは取引中盤まで1.16ドル台前半で上値が抑えられる動き。しかし後半に入ると
1.16ドル台半ばに上昇した。

 ポンドドルは取引序盤に1.30ドルちょうど近辺から1.30ドル台前半に上昇。その後発表された
第2四半期の英GDPは前年比1.7%増と市場予想通りで前期から鈍化。これを受けてポンドドル
は1.30ドルちょうど近辺に下落。しかし後半に入ると1.30ドル台半ば近辺に上昇した。

 NY市場は取引中盤までドルが底堅く推移。しかし7月FOMCの結果が発表されると、一転して
売り先行の展開となった。

 取引序盤のドル円は111円台後半、ユーロドルは1.16ドル台半ばで、それぞれ小動き。取引
中盤に近づき発表された6月の米新築住宅販売件数は61.0万戸と市場予想を小幅下回り、
前月分も小幅下方修正。しかし米債利回りは下値の堅い動きを見せ、ドル円は111円台後半
のまま。ユーロドルは1.16ドル台前半で上値がやや重くなった。

 取引中盤に入り原油先物価格の上昇を背景に米債利回りが底堅い動きを見せると、ドル円は
112円台前半に上昇するユーロドルは1.16ドル台前半で小動き。後半に入り、FOMC結果発表
を前に米債利回りが低下すると、ドル円は112円ちょうどに下落。オーストリア中銀のノボトニー
総裁がECBはデフレリスクを考慮した政策を見直す必要があり、マイナス金利の歪みはリスク
であると指摘したことも伝わると、ユーロドルは1.16ドル台半ば近辺に上昇した。

 取引終盤にFRBはFOMC声明を発表。FFレートの誘導目標は1.00~1.25%に据え置き。決定
は全会一致だった。声明では経済の現状判断についてインフレ鈍化について若干の変更があった
が、概ね前回声明と同じ。バランスシートの正常化プログラムについては「比較的早期」に実施
されると表現が変更された。

 FOMCの結果が発表されるとドルは売りが先行。ドル円は111円ちょうど近辺まで大きく下げた
後に111円台前半に小反発。ユーロドルは1.17ドル台半ば手前と2015年1月以来の高値に上昇
後、1.17ドル台前半で推移した。
 
 7月FOMC声明は、ほぼ市場予想通りの内容。ただインフレ鈍化について強い表現で指摘されず、
景気の現状判断は変更なし。バランスシートの縮小開始を9月FOMCで公表することを示唆するなど、
市場の見方とは裏腹に、FRBは金融政策の正常化に強い意欲を持っていることが感じられる内容
だったともいえる。

 米債利回りは大きく低下したが、米国株は引き続き高値圏を維持。本日東京市場でのドル円は
111円台前半で下値の堅い動きを見せると予想される。

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