2017年7月29日土曜日

■ロンドン・NY市場の主要国通貨(2017年7月28日)



 7月28日のロンドン市場は円安、ユーロ高の展開となった。

 ドル円は取引中盤までじり高の動きが続き、111円ちょうどから111円台前半に上昇。ドイツ株はマイナス圏での推移となったが、米債利回りは上昇基調で推移。ドル円をサポートした。しかし取引後半は111円台前半で上値が抑えられた。

 ユーロドルは1.17ドルちょうど近辺から1.17ドル台前半へとじり高の動き。7月のユーロ圏景況感は111.2と市場予想や前月を小幅上振れ。7月のドイツCPIは前年比+1.7%と市場予想を小幅上回り、2カ月連続の加速。ECBのテーパリング期待がユーロをサポートした。

 NY市場はドルが軟調に推移した。

 取引序盤に発表された第2四半期の米GDP(一次速報値)は前期比年率2.6%増と市場予想を小幅下振れ。前期は同1.2%増に小幅下方修正された。コアPCEデフレータは前期比+0.9%と市場予想を上回ったが、前期が同+1.8%に下方修正された。同時に発表された第2四半期の米雇用コスト指数は前期比+0.5%と市場予想を小幅下回った。

 米GDP発表後、ドル円は111円台前半から111円割れへと下落する一方、ユーロドルは1.17ドル台半ば近辺に上昇。その後、ドル円は111円ちょうど近辺に小反発となり、ユーロドルは1.17ドル台前半に反落した。

 取引中盤に近づき発表された7月のミシガン大消費者信頼感(確報値)は93.4と速報値から小幅上方修正。ただ米債利回りの低下が続いたこともあって、指標発表後ドル売り優勢の展開。取引中盤に入ると、ドル円は110円台後半に下落。ユーロドルは1.17ドル台半ば近辺で底堅く推移した。

 北朝鮮は日本時間午後11時42分頃、日本海に向け弾道ミサイルを発射。日本政府によるとミサイルは約45分間飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定された。北朝鮮によるミサイル発射は、5月、6月、7月4日に次ぐもの。

 取引後半もドルは上値が重く、ドル円は110円台半ば近辺と6月15日以来の安値に下落。引けにかけては110円台後半での推移となったが上値は抑えられた。ユーロドルは1.17ドル台半ば近辺で下値の堅い動きを続けた。

 カナダドルはカナダGDPを受けて買いが先行した。
5月のカナダGDPは前年比4.6%増と市場予想を上回り、2000年10月以来の高い伸び。指標発表後、ドルカナダは1.25台前半から1.24台後半に急落。その後もカナダドル買い優勢の展開が続き、取引中盤にはドルカナダは1.24台前半に下落。後半は同水準で動意に欠けた。
 
 第2四半期の米GDPはほぼ市場予想通りの結果となったが、PCEコアデフレータが大きく鈍化。米国のインフレ圧力の鈍化を改めて印象付けた。米国株は高値圏を維持するなど、米景気が早期に大きく悪化するとの見方はないものの、FRBによる金融政策の正常化は緩慢なペースになるとの見方が広がっており、米債利回りも低いまま。これではドル買いの動きは期待しにくい。

 ドル円は節目とされた111円ちょうどを大きく割り込み、下落トレンドが継続。北朝鮮が日本時間夜に弾道ミサイルを発射したことも重石となりそうだ。来週のドル円は110円ちょうどが下の節目として意識されると予想される。

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